「じつはTBSの上層部が、番組からたけし降ろしを画策していたと聞きました。あれだけ数字を取っている番組なのに(視聴率は常に13%台)、理解に苦しみますね」
あるテレビ関係者はそう囁く。番組とは、毎週土曜日夜10時からTBS系で放送される『情報7days ニュースキャスター』のこと。安住紳一郎アナとビートたけし(67)がメインキャスターを務め、ニュースと芸能情報を独自の切り口で解説していく生番組だ。
「報道出身者が多い上層部は下品なことが大嫌い。ニュース番組なのだから、“くだらない”たけしのコーナーはいらないと考えたようです。しかも、たとえ数字が落ちても報道志向にしたいと考えているようです」(同前)
だが、番組内の「週間実は…」「たけしの三面記事新聞」「たけしの芸能コーナー」など、たけしの受け持つ“くだらない”コーナーの人気は高い。頭上から落ちてくる人形や巨大パネル、たけしが毎回扮する「事情通」の衣装など、かなり凝ったセットが売りだ。番組関係者は、たけしの力の入れようをこう話す。
「たけしさんは美術のスタッフに『番組名にニュースがついているんだから、旬のものを取り上げるのは当然のこと。ニュースに合わないものを使っていたら番組の名が泣くよ。本番当日だろうと小道具などには注文を出させてもらう』と言っています。たけしさんの小道具に対するオーダーは凝ったものが多い。現場は『時間がなさすぎて、きつい』と音を上げるほどですよ」
愛着もあり、視聴率も高いのに、降板が囁かれているとは納得できないはず。別のテレビ関係者はこう言う。
「たけしは怒り心頭でしょう。じつは安住アナも『たけしさんを辞めさせるなら、自分も番組を降りる』と上層部に対して苦言を呈したそうです」
はたして、たけしは番組から消えてしまうのか。TBSに質問したところ「番組制作の過程については従来よりお答えしておりません」との回答。一方のたけしの所属事務所である「オフィス北野」はどこか不満げな様子。
「降板するという話は聞いてません。ただ、番組の大幅な見直しを考えているという話は半年ぐらい前にありました。どうリニューアルするかはTBSさんに聞いてもらったほうがいい。あの番組は、たけしの冠がついた番組でもないですし、我々が作っているわけでもありません。リニューアルはこちらから言っている話ではないですから」
(週刊『FLASH』4月1日号)