本誌の人気対談「中山秀征の語り合いたい人」。第16回のゲストはバラエティ番組の名バイプレーヤー・関根勤(60)。彼が語る「子育て論」とは?
中山「4月からの麻里ちゃんとの『ZIP!』親子共演(毎週木曜)はいかがですか?」
関根「今までも麻里と一緒に何回か番組をやったことがあるんだけど、別に緊張もしないんだよね。麻里が小さいころからずっと2人でふざけてから、リビングの延長みたいな感じ。今も家で一緒にいるから、気負いもなく、自然な感じでできてるかな」
中山「芸能界に入るときには、相談はあったんですか?」
関根「それは相談されたね。『世界ふしぎ発見!』(日本テレビ系)のレポーターがやりたい。アマチュアからは選ばれないから、芸能活動がしたいって言うわけ。まぁ本人がやりたいって言うんだからね~。芸能界って一般の人だったらどんなところかわからないから怖いかもしれないけど、ウチの社長に預ければ大丈夫だろうと思って、同じ事務所に入れてさ。だから、全然心配もしてない」
中山「僕も何回か一緒に仕事させてもらったことがありますが、本当によくぞここまで素直ないい子に育ったなと思って」
関根「麻里が生まれたとき、僕は2週に1回収録の『カックラキン大放送!!』(日本テレビ系)と週1のラジオしか仕事がなかったの。だから、麻里とずーっと一緒にいて、ずーっとバカなことをして遊んでた。裕福ではなかったけど、僕が娘にできることって、『生きてるって楽しいんだな』って思わせることだと思ってさ」
中山「家庭によって子育て方法は違いますが、一緒に遊ぶことって大事ですよね」
関根「心理学者も、上から説得するんじゃなくて、一緒にふざけて遊ぶのがいいって言ってたよ。でも、父親の威厳はなくなった(笑)。だから、父親の威厳も愛も面白さも親しみも全部は獲得できないよね。親しみが強くなれば、威厳はなくなる。今も口ではバカにされたりするけど、全体的な存在は否定してないと思うんだけどね(笑)」
中山「ママはどういう人なんですか?」
関根「ママは冷静だったのよ。僕と麻里がふざけていると、『早くお風呂に入りなさい』って注意したりね。だから、ママは常識的に麻里を教育してくれた。両親が2人とも常識的だったら子どもの息が詰まっちゃうからね。バランスがよかったんだと思う」
中山「麻里ちゃんが結婚することになったら、どうですか?」
関根「実はもういつでもいいの。早く嫁にいって、早く孫を見せてほしい。僕は子育てをめいっぱいしたから、後悔がない。これ以上やることはないから、旦那に麻里を渡して、次は孫来い、同じようにやってやるっていう心の準備はできてる。麻里には『バカな子になるから、預けない』って言われたけどね(笑)」