6月10日は、中森明菜(48)の母・千恵子さんが亡くなって20回目の命日だった。だが今年の命日に明菜が墓参りする姿は、最後まで見られなかった。最愛の母が眠る墓所に来られないほど、明菜の状態は悪いようだ。本来なら、そんな苦境の明菜が頼るべき実家の父・明男さん(80)をはじめとする家族。だが明菜は千恵子さん亡き後、“断絶”状態にある。95年の千恵子さんの葬儀以来、家族の誰とも明菜は会っていないのだ。
この日、明菜が参ることの叶わなかった千恵子さんの眠るお墓。実は、この墓には重大な“秘密”が隠されている。この墓は、“中森家”の墓ではない。千恵子さんが生まれた実家の墓なのだ。中森家に嫁いだ千恵子さんが、実家の墓に入っているとは――。本誌は、真相を聞くため、明菜の父・明男さんを直撃した。いつものように快く取材に応じてくれた明男さんは、記者が疑問をぶつけると顔色を変えた。千恵子さんが亡くなる前に、いったい何があったのか。
「お母ちゃんは晩年がんになってね……。『家族の迷惑になるから』と家を出て一人暮らしを始めたんです。お墓のことも生前、お母ちゃんが自分から言い出したんですよ。千恵子は昔から『父親が眠る墓に一緒に入りたいから、中森家じゃなくて実家の墓に入りたい』って言ってね。最初は家族全員びっくりですよ。でも一度言い出したら聞かない性格ですから、最後は『お母ちゃんらしくっていいんじゃない』と家族会議を開いて決めたんです」
なんと、千恵子さん自ら、中森家の墓に入ることを拒否したのだという。「繊細な明菜ちゃんは、そのお墓のことが胸につかえているのかもしれませんね」と記者が聞くと、明男さんは肩を落としてこう答えた。
「たしかに、あの子は“お母ちゃん命”でしたからね……。病院にも何回も見舞いに行っていたから、明菜はその話も本人(千恵子さん)から聞いていたと思います。明菜がどう思ったかは、お母ちゃんが亡くなってから一度も会ってない私には、残念ながらわかりません……」
明菜がもっとも頼りにしていた千恵子さんが、死の直前、家族との“別離”を選んでいたという衝撃の真実。もしそうだとすれば、明菜と家族の“断絶”の本当の原因は、この千恵子さんの“遺言”にあったのかもしれない。