今年1月3日に亡くなったやしきたかじんさん(享年64)。冠番組は今も彼の名前を残し継続しているが、そんななか妻・A子さん(32)を中心に骨肉のバトルが勃発している。

「番組がたかじんさんの名前を使う際には、看板料が発生しています。年間約1億5千万円で、これらはすべて妻のA子さんが社長を務める会社に振り込まれています。当初はたかじんさんが社長を務めた事務所『P.I.S』に振り込まれていましたが、A子さんが新会社『Office TAKAJIN』を設立し、テレビ局に話をつけて入金先を変えたのです。A子さんは『私の言葉はハニーの言葉』と言っており、局も彼女の言いなりです」(テレビ局関係者)

『P.I.S』の代表は一人娘の長女と元マネージャー。法定相続人は妻のA子さんと長女。本来なら2人で遺産を分け合うことになるが、A子さんと事務所の溝は広がるばかりだ。

「A子さんは弁護士を通じ『次の社長は私』と通達。会社の実印や契約書類などを持ち出した。しかし株主総会を開かずそんな決定は下せません。すると彼女は新会社を設立したのです。『P.I.S』は印鑑や契約書の返還を求めましたが戻ってこない。たかじんさんが住んでいた高級マンションは『P.I.S』所有ですが、A子さんが立ち退かないため処分もままならない。事務所は事実上、彼女のためにローンを払い続けています」(たかじんさんの知人)

そこで『P.I.S』に事実を確認したところ、元マネージャーの社長はこれらの事実を認めた。なぜ、こんな事態になっているのか。そこには彼の遺言書が大きく影響しているという。

「遺言書はA子さんにほぼ全ての財産を相続させるといっても過言ではない内容だったそうです。『OSAKAあかるクラブ』に2億円、大阪市に2億円、母校の桃山学院に2億円を寄付する旨、A子さんに4億円を相続させる旨もありました。つまり遺産10億円の内、長女の相続分は0。非情な遺言を見た長女は絶句したそうです」(前出・たかじんさんの知人)

 実際に寄付が行われたか確認すると、寄付先の1つである大阪市は「現時点で寄付はいただいておりません」と遺産を受け取っていないことを認めた。

「たかじんさんはマネージャーに『俺が死んだら冠番組は全部終わらせてほしい。事務所は好きなようにしろ』と言ったそうです。12月末には遺産配分に触れたエンディングノートの存在も明かし、長女についても金を渡すと明言していたそうです。しかし遺言はA子さんの総取りのような内容。彼女が結婚したのは死のわずか3カ月前。なぜこれほど一方的な遺言になるのでしょう」(前出・たかじんさんの知人)

 たかじんさんは、草葉の陰で何を思うのだろうか――。

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