9月27日、恐怖漫画家・楳図かずお(78)の監督デビュー作『MOTHER』の初日舞台あいさつが都内にて行われ、主演の片岡愛之助(42)が登壇した。

 本作は楳図監督の自伝的作品で、楳図(片岡)を愛しながらも、自らの悲しい過去を拭いきれずにこの世を去った母イチエ(真行寺君枝=55)の怨念が、家族らを恐怖に引きずり込む。

 ホラー作品に初めて出演した片岡は「最初は、楳図先生の自伝を作ると伺ったんで即刻お断りしましたけどね(笑)。だって先生と全然似てないじゃないですか。ただ、僕の中では先生の作品って歌舞伎と共通しているところがあると思っています」と、語った。

 また、腱鞘炎のため漫画を休筆中の楳図監督は、「漫画や映画というものをのり越えた、『14歳』以来19年ぶりのオリジナルの新作を見ていただけてありがたい」と公開を喜んだ。

 『MOTHER』は全国にて公開中。

(撮影/鈴木鍵一)

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