「一瞬、何の曲かわかりませんでした。でも、すぐに『Begin』だとわかって鳥肌が立って……。気づいたら、泣きながら3人の名前を叫んでました」(佐賀から来ていた女性ファン)

 それは東京ドーム公演2日目のラストシーン。ジェジュン(28)、ユチョン(28)、ジュンス(27)がアンコール2曲目を歌い始めると、5万人の観衆は涙で一つになった。歌ったのは、5人だった東方神起時代の名曲『Begin』。JYJの3人がこの曲を歌ったのは、分裂後初めてだ。

 だが、サプライズはそれだけで終わらなかった。『Begin』を歌い終え、最後の挨拶のため3人がセンターステージに立ったとき、ジェジュンの目からは止めどない涙が。涙を見せまいと後ろを向き、しゃがみ込んで……。それでもジェジュンは、ファンに語り続けた。

「みなさんと出会えて、こうして歌って踊って。同じ場所で同じ空気を吸って……。今日は、昨日とはまた違う……。これから時間が過ぎて『あのとき、幸せだったね』と言えるような、いい思い出になったと思うし。何とも言えないけど、ただ今日、一緒にいてくださって、本当にありがとうございます」

 口をついたのは、ファンへの感謝。ジェジュンは静かに言葉を続けた。

「これから何か変わるかもしれない。でも今、起こっているこの心だけは永遠に本当に変わらず、一生懸命頑張るJYJになることを約束します。今日はありがとうございました」

 11月18日、東京ドームで幕を開けたJYJ日本ドームツアー『一期一会』。2日間にわたって行われた今回の東京ドーム公演は、昨年5月以来、約1年半ぶりだ。冒頭のジェジュンの号泣は、2日目のラストシーンだ。ファンに語りかけながら、ジェジュンが堰を切ったように泣き始めると、ユチョンの頬にも涙が――。そして、東京ドームはファンの“もらい泣き”に包まれた。

 来年、ジェジュンが入隊予定で、これが兵役前の最後のコンサートツアーになる。当初、開催も危ぶまれた日本公演だったが、日本のファンとの再会を心から待っていたJYJ。それだけに、ジェジュンはファンとの別れに、涙を堪えきれなかったのだろう。兵役を終え、JYJ3人が再び揃うのは早くても3年後。ファンはいつまでも、あなたたちを待っている――。

関連カテゴリー: