「どうかしている人たちばかりが出てくる映画なので、クラゲや月海(つきみ)のコスプレをしたり『ロッキー・ホラー・ショー』みたいな感じで、お祭り気分で劇場に来ていただけたら」
12月27日公開の映画『海月姫(くらげひめ)』で、クラゲオタクの月海を演じている能年玲奈(21)。作品を通して、オタクの概念が変わったのだとか。
「いままでは、特化して専門的に知識のある人がオタクだと思っていましたが、この役をやてみて、実はみんなオタク的な部分を持っているんじゃないかなって。私も洋服作りを始めると、完成するまで終われないし、ほかのことはどうでもよくなっちゃう(笑)。でも、女優というお仕事は別で、努力できる。仕事だったらなんでも楽しめるので“演技オタク”……って言えたらいいな」
映画では、オタク女子たちが住むアパート「天水館」(あまみずかん)を守るために奮闘。能年ちゃんが守りたいものとは?
「女のコパワーをずっと持っていたいと思います。暴力的なパワーというか、おおざっぱな感じだったり、子供っぽいところ。大人になっても持ち続けていいんじゃないかなって。思いきり泣いたり怒ったりしてもベトベトしていない、湿気の少ない感じ。映画『スウィングガールズ』とか、かわいいなって思います」
もうすぐ忙しい年末年始。いま落ち着ける場所は?
「行きつけのパン屋さん。日替わりのプレートが好きです。仲よくなった店長さんが『ソース多くしました』とか、『ミルク多めにしました』と、サービスしてくれるのがうれしくて、ちょっとしたご褒美になっています」