「仏壇にたかじん、そして彼の父と母の写真を並べて毎日、手を合わせています。そこに魂はないのかもしれませんが……」と語るのは、やしきたかじんさん(享年64)の親族。昨年1月3日に亡くなってから1年。この親族は気がかりになっていることがあるという。

「普通なら1年以内に一周忌を行うものですが、妻のさくらさんから一切、案内の連絡がないんです。お墓もどうなっているか気になっていますが、それも教えてもらえなくて」

 たかじんさんの遺書には、《遺骨は二分し、その一を大阪に、その一をハワイに埋葬することとする》とあった。だが遺骨を持っているはずの妻・さくら氏(33)から一周忌の連絡がないというのだ。さくら氏がたかじんさんの実母らに訃報を知らせたのは、死の4日後。危篤になっていたことも知らせず、連絡をした時点ですでに火葬が行われていた。実母ら親族が遺骨との対面を果たしたのは、それから1カ月以上後だった。

「たかじんの母は泣き暮らしていました。息子と最後の対面ができなかったこと、訃報を知らせてもらえなかったことが悔しかったんです。なかでも遺骨をどうするのかを気にしていて、家鋪家代々のお墓に入れたかったみたいです。それで遺骨との対面を果たす際、さくらさんに分骨をお願いしようとしたんです。でも彼女に『ハワイと大阪に納骨します。生前に夫と話し合って決めました』と明言され、何も言えなくなってしまったんです」

 息子の死に目にも会えず、会えたときには骨に。一部だけでも手元に置いておきたいと思ったが、それも叶わなかった。そして後を追うように、母は昨年5月に亡くなった。

 いっぽう、昨年12月20日にはさくら氏が代表を務めるOffice TAKAJINのオフィシャルホームページで特設サイトを開設し、5万部限定でフレーム切手の予約販売を開始。完売すれば2億円以上の売り上げになる。また22日にはたかじんさんの弟子・打越元久氏を提訴。さくら氏の証言などをもとに綴られた著書『殉愛』に描かれたことが真実でないと指摘した打越氏の発言が、名誉棄損に当たるとして1千万円の損害賠償金を求めているという。打越氏に確認すると、こう語った。

「確かに昨年12月27日、自宅に訴状が届きました。『殉愛』を読んだ後にネットラジオでさくら氏に対する発言をしましたが、それが名誉棄損に当たると指摘した内容でした」

 天国にいるたかじんさんの母は、この事態をどう見ているのだろうか。

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