昨年も相次いだ、プロ野球選手と女子アナの結婚。もはや珍しくない組み合わせだが、この2人が00年3月に結婚したときには、世間で大きな話題となった。当時、ヤクルトのエースだった石井一久(41)と、フジテレビの人気アナウンサー・木佐彩子(43)。石井は大リーガーとしても活躍、引退後の昨年は吉本興業の契約社員に転身。木佐は結婚の翌年に長男(13)を出産。フジテレビを退社し、現在はフリーアナウンサーとして活躍。そんな石井・木佐夫妻が結婚生活15年を振り返った。
木佐彩子(以下=木佐)「今年の3月で、結婚して15年になるのね。15年を振り返って、どうですか?」
石井一久(以下=石井)「僕は、彩と出会って『この人なら一生一緒にいられる』と。そういう女性って一生に一人ぐらいしか現れないと思った。その気持ちはずっと変わってないね。」
木佐「結婚してから、カズが戸締りや火の用心にうるさいという小さな発見はあったけど、おおむね予想していたとおり。家では、テレビの前でゴロンとして、目の前にリモコンとペットボトルと電話を置いて、まったく動かない。トドみたいに(笑)。ゴミ出しとかも、まずしないよね」
石井「ゴミ出しは100回に1回ぐらいという感じかな。仕事がすごく早いときに」
木佐「でも、うちには男の子が2人いて、カズは”長男”と思えば腹も立たない(笑)。そう思えば、自分がストレスフリーになれるし、私は自分の旦那や子供を、よそと比べるのは好きじゃないから。カズは、べつに問題児だとは思わないし、子供にしてはちゃんと稼いでいるから(爆笑)。お互いにずけずけ言うこともないし、夫婦げんかもしたことないね」
石井 「一度もしたことない」
木佐 「けんかをしないのがいいのか、悪いのかわからないけど、私にはエネルギーをセーブしたいというずるいところもあるの。私の場合、子供と、家事と、仕事とかで忙しいし、人とけんかするのってすごいパワーがいるから。家事とか手助けをしてくれればうれしいけれど、やってくれなくても『まあ、いいか』と。信頼関係だけちゃんとしておいてくれれば、あとはいいわけ。逆に言うと、そこを裏切られたら、たぶん、その瞬間に終わると思う。2人の関係は」
石井 「信頼関係を裏切るとは?」
木佐 「女性関係とか(笑)。私は、うそが嫌いだから、そこさえきちんとしておいてくれたら、あとはあまり求めない」
石井 「女性関係は大丈夫!」
木佐 「でも、前に、うちのママ(=彼女の母親)に『やるなら完全犯罪で』って言っていたよね(爆笑)。そういう冗談が言えるくらい私の親と仲がいいのは、とてもうれしい!」
石井 「僕も、みんなで楽しく、ずっと幸せでいたいと常に思っている。それと、新年早々こういうことを言うのはどうかと思うけど、僕のベストの希望は、彩より1日ぐらい前に死ぬこと(笑)。長い間天国で独りでいるとさびしいから」
木佐 「じゃ、来世も一緒で。来世は一緒にいたくないという理由はないでしょ?」
石井 「まったくないけど、一緒になれるかわからないよ」
木佐 「えっ、どうして?」
石井 「だって、来世は人間じゃなく、僕はカブト虫かもしれない」(爆笑)