ASKA(56)の逮捕から8カ月。福岡に住む元自衛官の父・Kさん(84)は一時期に比べると、元気を取り戻しつつあるようだった。昨年夏ごろには、千葉県内の病院で薬物依存治療中の息子と面会していたKさんだが、実は最近もASKAと会っていたというのだ。

「私もね…、このところずっとあれ(息子)とは、話してないんですけどね。年末に、私の実家の墓参りを、息子たちと一緒にしたんですよ」

 ASKAが家族を連れて故郷・福岡にやってきたのは、昨年12月下旬に千葉県の病院を退院した直後のことだったという。洋子夫人(59)、長男(27)、長女(25)と、家族4人で車に乗ってやってきたようだ。‘13年8月にASKAの薬物使用疑惑を報じられた直後、Kさんは本誌に息子の無実を断言していた。それだけに逮捕と有罪判決はショックだったことだろう。ASKAについて語るときは、奥歯にものの挟まったような話し方になる。

 ――ASKAさんとは、どんなお話しをしましたか?

「あれとは、まだあんまり話してないんでね……。(更生に関しては)遠くから、なんぼ心配してもしょうがないしね。すべては嫁に任せているんです」

 Kさんは長年、地域の少年少女に剣道を指導していたが、事件以来、生きがいだった剣道もやめてしまっていた。父子の間には、まだわだかまりも残っているのかもしれない。一部スポーツ紙は12日、東京のASKAの自宅に剣道の防具らしきものが運び込まれたことを報じている。そのことをKさんに告げると顔がほころんだ。

「そうなんですか……。うん、(息子も)元気になったら、また剣道をやると思いますよ」

 ASKAも家族を連れて墓参りにきたのは、父に謝罪したい、和解したいという思いがあったからなのだろう。

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