「夜、顔を洗いながら気づいたんですけど、久坂玄瑞をやっているときは、ほうれい線がすごかったんですよ。いつも怒って、難しい顔をしていたので。友達にも『老けたね』って言われていて。でも、撮影が終わって1カ月ちょっと舞台の稽古をしていたら、そのシワがなくなっていました(笑)」

 こう話すのは、NHK大河ドラマ『花燃ゆ』のほか、’15年はすでに連ドラ、舞台にも出演し、多忙を極める東出昌大(27)。

「単純に混乱するようなときはありました。今日はシェフをやって、そのあとにちょんまげをつけるのか、とか、そういう生活だったので。でも、やりきるしかないので、取材なんかでも、『やるしかない』ってずっと言っていましたね(笑)」

 それは、「目の前のことだけじゃなくて、やるしか僕の将来がないから、それを含めての『今やるしかない』だった」と、彼は振り返る。

「でも、この夏こそ、人生でいちばん忙しい季節になりそうなので、ガムシャラ、そして真摯にやらないといけないときがきたなって。そういう“季節もの”がある仕事だと思うので」

 ぽっと、休みがとれたなら−−東出は次のように語る。

「現実逃避というか、夢物語みたいなことはいろいろ言うんですけどね。ひと月インドに行きたい、とか、1週間山にこもって好きな小説ばかり読んでいたい、とか。でも予定もないし、全然想像できないです(笑)。まったく台本も読まずに、勉強も準備もしなくていい休みが1日あるとしたら……『1日じゃ足りない』って、ぶつくさ言う(笑)。でも、あと2〜3年は休まずにやるしかない、って思っているんです」

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