鎌倉で暮らす三姉妹のもとに、15年前に家を出て行った父の訃報が届く。葬儀に参列した姉妹は、腹違いの妹すずと出会い――。是枝裕和監督の新作映画『海街diary』(6月13日公開)で綾瀬はるか(30)が演じたのは、四姉妹の長女・幸。
両親に変わり、妹たちを育てたしっかり者の女性の役を、凛としたたたずまいで務めた。
「四姉妹が暮らす香田家の、梅の木のあるお庭が、春、夏、秋、冬で景色を変えるんです。それが、すごくキレイで。おばあちゃんが毎年漬けていた梅酒を、四姉妹で守っていく話のように、私の広島の実家でも、ずっと梅酒を漬けているんですよ、今は母が」
「劇中のすずちゃんのように、ついつい飲んで酔っ払っちゃった、みたいなこと、私にもありました(笑)。祖母から母へ、母から娘へ、そうやってみんな、続いて生きているんだなって思いますよね」
「この作品でも、繊細に、丁寧に描かれていて、たとえばご飯を食べるとか、いろんな当たり前のことが、生きることなんだなあって、あらためて感じさせられました。ラストの海でのシーンの素敵でしたね。自分たちを捨てた父を許しているような、そのセリフがね、そう、とっても(笑)」