乳がんを告白し、翌9月24日に手術に踏み切った北斗晶(48)。11日間の入院期間中、ただ一人、病床の北斗を見舞った芸能界の友人がいた。女優の松居一代(58)だ。
北斗が入院していたのは、埼玉県内の病院。右胸を失ったばかりの北斗の病室を松居が訪れると、友人たちにも入院先は秘密にしてあったのか、見舞花もまったく置かれてなかったという。
「私と北斗さんは、もう8年のお付き合いなんです。お互いに1人の人間として認め合い、家族ぐるみのつきあいをしています」
北斗もブログで松居のことを、《私の人生の師匠です》と何度も書いているが、これまでも松居はさまざまな場面で北斗の相談に乗ってきた。
松居が病室を訪れたのは手術3日後、日曜日の午後。この日、松居は2時間50分もの間、北斗夫妻と語り合った。松居は、その日の夜に北斗から届いたというメールを見せてくれた。
《何から勉強すべきか教えてください。どこまでもついてゆきます、師匠》
“勉強”とは何のことなのか――。松居が話を続ける。
「じつは、彼女がもっとも心配していたことは、経済面のことでした。お見舞いに行った日も、そのことをゆっくり相談されたんですよ」
北斗は、松居にこう明かしたという。
「これから抗がん剤を打っていきます。仕事を休まないといけません。正直、1年間の休業は覚悟しています――」
松居は、育ち盛りの子供を抱え、自分と同じく芸能事務所の社長でもある北斗の不安な気持ちが、痛いほどよくわかったという。
「本当は、テレビの稼ぎ時の年末まで手術はしたくなかったそうです。でも、お医者さまから“あと3カ月も手術を待ったら命がなくなるかもしれない”と止められたと……。話を聞いて、私も涙が流れました」
北斗は理路整然と話したわけではなかった。泣いて言葉に詰まりながら、松居にすべてを打ち明けたという。横では、健介も大きな身体を震わせていた。そして、すべてを話すと、北斗はしっかりと顔を上げた。
《家族のために、私は何でもやる――》
そんな気持ちをこめてか、しっかりと松居を見つめて、北斗は頭を下げたのだ。
「松居さん、お金のことが心配なんです。事務所を維持していかないといけません。だから、私に投資のことを教えていただけませんか」
松居といえば“マツイ棒”などで成功した実業家のみならず、言わずとしれた芸能界随一の凄腕投資家。“資産100億円”とも報じられている。真剣な北斗の願いに松居はひと肌脱ぐことを決めたと話す。
「私の投資ブレーンも紹介します。凄い成績のトレーダーたちですよ。投資にブレーンは必要なんです。じつはもう、私の中では勧めるファンドも決まってます」
松居は、10月4日に発売になったばかりの自著『松居一代の開運生活』(アスコム刊)を発売。投資術にくわえて、開運術も北斗に伝授したいと微笑んだ。松居の強力バックアップを得て、北斗はがんとの戦いに立ち向かっていく!