すっかり年末の風物詩となった、一流シティホテルで開催される豪華ディナーショー。この数年間、ダントツ1位の人気を誇っているのが、松田聖子(53)だ。
「彼女がディナーショーをはじめたのは93年、31歳のときです。それから22年間、毎年開催を続けています。今年も、計11カ所で16日間、全24回のディナーショーを開催します。会場には、日本でいちばん大きな、グランドプリンスホテル新高輪の『飛天の間』も入っています」(興行関係者)
気になるチケットの値段は、なんと最高4万9千500円!ディナーショーは1会場で500人は入るので、全24公演では、のべ1万2千人の動員となる。本誌集計では、総売り上げは最低でも5億5千万円を下らない。
聖子といえば昨年、東京・自由が丘のオフィシャルショップを再開したばかり。その『フェリシアクラブ』がオープンして、ちょうど1年が過ぎた。さぞ人でごった返しているだろうと、11月半ばに訪れてみると、客は本誌記者のひとりだけ。昨年の開店時には3人いた店員もこの日は1人だけ。本誌記者につきっきり状態だ。しばらく様子を見たが、客はほとんど来ない。開店1周年記念のミニタオルは、店頭に大量に山積みされていた。
ディナーショーは断トツの人気なのに、この“惨状”はなぜ――。
「“聖子ちゃんグッズ”を買うファンと、ディナーショーに足を運ぶファンは、まったく別なんですよ」
そう語るのは、芸能リポーターの井上公造さん。
「聖子さんのディナーショーに足を運ぶファンは、毎年必ず行く“リピーター”が多いんです。彼女たちは、聖子さんの生歌を聞き、自分の青春時代に重ね合わせて、思い出にひたりたい人。聖子さんのディナーショーに行かないと、年が越せないという人ばかりです。経済力もありますから、毎年、聖子さんのディナーショーは完売になるんです」
心強いファンがいるかぎり、聖子の“ディナーショー女王”の座は揺るがなさそうだ。