その病院は東京西部の丘陵地帯にあった。都心よりも気温が低いためか、広い駐車場の隅には10日前に降った雪がまだ解けずに残っている。ASKA(57)は今“閉鎖病棟”に入院しているという。
「ASKAが夜中に奇声を発するようになったのは昨年12月ごろからだったそうです。彼の意味不明な言動は日に日にひどくなり、自宅療養だけでの更生はもう限界と判断したそうです」(ASKAを知る芸能関係者)
1月9日に9万5千字もの手記をインターネット上に掲載し、“盗聴盗撮グループ”からの被害を訴えたASKA。家族が止めるのも聞かず、13日まで何度もブログを立ち上げては削除されることを繰り返した。そしてブログが掲載されなくなって2週間後、1月28日発売の週刊新潮が、ASKAが強制入院中であることを報じたのだ。
夫の更生のために尽力し続けてきた洋子夫人にとって、再入院は断腸の思いだったことだろう。実は彼女は昨年、もう1つ“つらい決断”を下している。’05年に購入した札幌の別宅を手放したのだ。ASKAの知人は言う。
「洋子さんはASKAと北海道旅行をした際に、札幌を気に入り、高層マンションを購入しました。『ときどきはここで夫婦2人、ゆっくり過ごそうよ』という夫の言葉にも後押しされたそうです。角部屋で洋子夫人はその眺望を気に入っていたのですが……」
しかし’14年の公判で、ASKAが愛人だったA子元被告(38)との不倫旅行で宿泊していたことが発覚したのだ。
「マンションは洋子さんの名義です。彼女は“夫婦の思い出の家”が汚されたことを知ってからは、二度と訪れることはなく、昨年夏にマンションを売却しました」(前出・知人)
強制入院報道の翌日1月29日は、洋子夫人の61回目の誕生日。昨年の60歳の誕生日当日は、夫婦で食事デートに出かけていたが、今年は夫・ASKAは入院中……。
ASKAが千葉県の病院で治療を受けていた際は頻繁に見舞いに訪れていた洋子夫人。だがこの日は、面会に向かうこともなかったという。
「ASKAは九州男児ということもあるのでしょうか、昔からあまり家族の言うことには耳を貸しません。その結果、再入院という事態になったわけですが、洋子さんとしてはこれを機会に、考えを改めて欲しいという気持ちもあるのでしょう」(前出・知人)
携帯電話も取り上げられたというASKA。遠く離れた病室で、妻の誕生日に何を思ったのか。