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5月29日、春風亭昇太(56)が初司会を務めた『笑点』の平均視聴率は28.1%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)、これは今世紀では最高記録だという。落語評論家の広瀬和生さんは言う。

 

「昇太さんといえば若者言葉を使うような“現代落語”で有名ですが、古典落語もわかりやすく表現します。10年くらい前から“女性客を呼べる噺家”の代表で、すごくモテます」

 

そんな昇太師匠が独身生活を謳歌している自宅は、東京都内の高級住宅地にある。昭和40年代に製作されたトヨタ車など、コンパクトな“旧車”を好む師匠。それらの愛車は1階の大きな車庫に収納されているようだ。3階建て住宅は、約30坪の土地に、延べ床面積は約220平方メートル。

 

「角地で条件も良い場所ですし、土地が1坪200万円として6千万円、建物はかなり意匠をこらしたそうですから安くても7千万円ぐらいでしょうか」(地元の不動産業者)

 

 “引っ越し好き”としても知られる昇太師匠。この自宅がある区には30年前の26歳のときに転居してきたという。それ以来、1Kアパート→1DKアパート→2LDKマンション……と、少しずつ自宅は広くなっていき、’98年には2階建ての一軒家を新築。実は引っ越しは師匠にとってジンクスでもあるようだ。エッセイ『楽に生きるのも、楽じゃない』で、こうつづっていたこともある。

 

《なぜそんなに引っ越しを繰り返すの、というひとへの質問には答が用意してある》

 

実は彼がまだ前座のころ、ある先輩からこんなアドバイスを受けたのだという。

 

「5万円のアパートに住んでいるひとには5万円の仕事しかこない。10万円のアパートに住んでいる人には10万円の仕事が入るんだ」

 

この言葉に昇太師匠は強い感銘を受けたのだ。

 

《よく考えると、なんの根拠もない話なのだが、なんとなく当時の僕は、生活のグレードを上げることは、仕事のグレードを上げることにつながるのだ、と妙に納得してしまって、それ以来、少しでも収入が上がると、引っ越しをしようと心がけていたのだ》(『楽に生きるのも、楽じゃない』より)

 

そして2年前には、現在の1億3千万円一戸建てを建築。ジンクスどおり、新居への引っ越しが『笑点』の司会抜擢を呼んだのだろうか。ただ昇太師匠にとって、この家が“招福の館”であることは間違いないようだ。

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