「胸に刺さる!」「参考になる!」−−。『できしな』こと「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」(TBS系)が未婚女性を中心に話題になっている。中谷美紀演じるアラフォー独身女性みやびが、本命の男性をオトすために、ドSの恋愛スペシャリスト十倉(藤木直人)のスパルタ恋愛術を実践し、成長していくストーリー。
「だからいまのままでダメだったんだ!」「男の人ってこう考えてるんだ!」と、目からウロコのテクニックがいっぱいだが、“ここまでやらないとダメなの!?”と思った女性も多いのでは。そして“そのままの私でいい、と言ってくれる男性はいないのだろうか”“やっぱりありのままの私を好きになってほしい”とも……。
「そこですよね。僕は『ありのまま問題』と呼んでいますが、でもやっぱり、100%、頑張らなきゃダメだと思います。なぜかというと、そういう時代だから。たとえば、昔の人だったら、村の人しか見たことないとか、遠くてもせいぜい隣村の人と結婚するとか、そういう感じの人がほとんどだった時代だったら、“あるがままの自分”でよかったと思うんです。ところが僕たちは幼いころからふつうにテレビがあったし、それに加えてインターネットもあります。世界各国のかっこいい人やロマンチックな恋愛ドラマなんかを当たり前に見ている時代なんですよね。だから、自分の魅力がどの程度かなんて関係なく、理想高く相手を求めるような状況になっているんです」
そう語るのは、原案本著者である水野敬也さん。“ありのままの私”を受け入れてくれる、“ありのままの相手”がやってきたとしても自分の、理想が高いため、その人に魅力を感じられないというのだ。
「恋愛したことがなかったり、長期間恋愛から離れていて、理想が膨らんでいる人も多いと思うんです。頭の中で妄想を膨らませて、また理想が高くなって『この人ダメ』となってしまう。でも、自分の魅力を高めたり、出会う努力をしていくと、『イケメンだけど、あまり好きじゃないな』『お金持ちの人と食事したけどなんか違う』と、気づくこともたくさんあります。この『なんか違うな』という経験を積んでいくと、今まで魅力的に見えなかった人が、魅力的に見えてきたりとか、自分の好みが変わっていくこともある。まずは妥協せず、理想を目指して努力です!」
やっぱり、女性が頑張らないとダメですか?
「モテない男性に向けて書いた恋愛指南本『LOVE理論』のサイン会には、もともとモテそうな男ばかり来たんですよ(笑)。つまり、モテない男はすでに努力を放棄して、本なんて読んでないんです。でも、女性は恋愛、結婚への真剣度が違う。だからこそ、そういう男たちを振り向かせる魅力を身に付けていただけたらと思っています。僕は女性に期待しているんです!」