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7月11日、石田純一(62)が都内で会見を開き、東京都知事選への出馬断念を発表した。

 

6日に出馬が取りざたされるやメディアが殺到し、一躍、時の人になった石田。8日の会見では「野党統一候補なら出馬します」と語り、子育て環境や福祉の充実を訴えた。さらには憲法改正やエネルギー問題についても持論を展開。政権与党をけん制するためにも野党共闘の重要性を語ったが、これには「国政の話では?」と批判が殺到していた。

 

なぜいま出馬だったのか。実は8日の会見当日の深夜、本誌は自宅に戻った彼を直撃して話を聞いていた。

 

「みなさんは僕のことを“政治の素人”とおっしゃいますが、その通りです。他の誰かがやってくれたら、それが理想でした。でも今のままだと『どうせ変わらない』と考える若者はいなくならない。それに今回は18歳から選挙に参加できます。彼らに訴えたいという思いはすごくありました。もしみんなが政治に興味を持ってくれれば、一部の人たちだけの意見ではない“民衆全体の総意”になるんじゃないかと思うんです」

 

一日奔走していたこともあり、顔に疲れが見える石田。だが、それでも笑顔で続ける。

 

「要するに、僕は“もっと楽しい東京”を作りたいんです。具体的に言うと、都内にはたくさん公園がありますが、あまり活用されていないですよね。そこにテニスコートやデート向けのオープンカフェやレストランなどを作るんです。あとはお台場とか東京の海にヨットが見えたら優雅ですよね。見ているだけで楽しめるじゃないですか。そういう名所にもしていきたい。僕は多少遊び人なので、こうしたことはいろいろ思いつくわけです(笑)」

 

会見では語らなかった“トレンディ”な東京大改造プラン。さらには、こんな持論も。

 

「交通機関も24時間営業は無理かもしれませんが、もう少し遅くまでやっていたほうがいいんじゃないかと思います。そうすれば仕事の人も遊んでいる人も動きやすいでしょう。飲食店も深夜12時にはだいたい閉まっちゃうじゃないですか。それが22時間営業など、もっと長くできるようになりますし。あとは新宿の中央公園だって、博多みたいな屋台村を作ったら外国人の方も楽しめるようになるはず。それって、夢があるじゃないですか!」

 

すべての根底にあるのは“生活を楽しくする”ということ。それは会見で語っていた子育て環境や福祉の充実についても同じだ。

 

「子育てや介護の支援は真面目にやっていかなきゃいけません。“ダブルケア東京”ですね。それができれば、みんなの生活はもっと楽しくなるはず。僕は2児の父になって東京をよくしたいと思ったし、子育てする人たちを気持ち良くさせることに関しては絶対負けない自信があります。それには結婚しやすい環境、そして育児しやすい環境づくりが必要です。だって自分が働きたくても、子どもを預けるところがなければ働けないじゃないですか」

 

会見では、野党統一候補になる可能性について「10%以下」とも語っていた石田。14日の告示日を前にした心境を、こう明かす。

 

「もしかしたらいろんなことが間に合わないかもしれないし、実質的に考えると無理なのかもしれない。そうしたら次回もチャレンジですか? もちろんです。政治家の才能がないのかもしれませんが、今回はいろんな方が協力してくれました。だからこれからも形を問わず、アイデアをどんどん出していきたいです」

 

今後、その夢が実現する日は来るのだろうか――。

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