ベッキー騒動以来、今年に入って続々発覚した有名人の不倫騒動。なかでも目立つのは、三遊亭円楽(66)、乙武洋匡氏(40)、宮崎謙介前議員(35)などの「妻が夫の不倫を許す」というケースだ。夫の不倫をめぐる妻の対応−−。実は芸能界に限っていえば、「夫の援護」を積極的に買ってでる妻は少なくない。
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「いまから25年前、’91年に清水美沙さんとの不倫が発覚した長渕剛さんは、その後’95年にも国生さゆりさんとの不倫が報じられました。しかし、妻の志穂美さんはそんな長渕さんを常に許し、受け入れ続けてきたんです」
そう話すのは、芸能リポーターの川内天子さん。この25年間、芸能界の不倫騒動会見の現場に足を運び続けてきた川内さんは、長渕剛(59)の妻・志穂美悦子(60)の対応についてこう語る。
「志穂美さんの『仕事のための不倫、許します』という会見時の言葉からもわかるように、彼女はいつでも長渕さんをかばう言葉を私たちに向けてきました。それはまるで“母”のような印象を受けましたね。度重なる裏切りがあったにもかかわらず、志穂美さんは長渕さんに“包み込むような愛情”を注いできたんです。それに気づいた彼は、いまも志穂美さんに頭が上がらないようです」
妻に頭が上がらない夫といえば、’93年に不倫釈明会見に臨んだ川崎麻世(53)。この不倫会見は妻・カイヤ(54)の“テレビデビュー”だった。
「斉藤由貴さんと不倫をした麻世さんの会見は、いまも鮮明に覚えています。報道陣の後ろで腕を組みながら麻世さんを“ジッ”とにらみつけていたカイヤさんがあまりに印象的でしたからね(笑)」
長渕、川崎はいまも夫婦関係が続いている。だが、過去に多かったのは、不倫が原因で“離婚する”ケース。
11日、都知事選出馬を断念した石田純一(62)は、’96年、不倫報道の際に「不倫は文化」発言で話題となった。当時、妻の松原千明(58)は「彼は役者ですから……」と報道陣の直撃に笑顔で答え、一見夫の不倫を“許した”かのように見えたが、騒動の3年後、2人は突然離婚を発表。
「『許しますから』と答える彼女の笑顔は、じつは明らかな“作り笑顔”でした。石田さんへの怒りのようなものがにじみ出ていました。『笑顔から一転、突然の離婚』ともいわれましたが、前触れはたしかにあったんです」
’14年、ダウンタウンの浜田雅功(53)に報じられたのが、グラビアアイドルとの不倫。妻・小川菜摘(53)はこれを受け、不倫を“ネタ”にしたブログを更新した。
《伸ばし過ぎた羽根を、家族にバキバキに折られ、(中略)意気消沈ゴリラになっています。(中略)そんな彼を、私達は変わらず笑顔で支えて行こうと思っています!》(小川のブログより)
この小川の対応を川内さんは“神対応”と絶賛する。
「この対応で、小川さんは“器の大きい女房”というイメージを強くしただけでなく、スキャンダルが発覚した浜田さんを助けもしました。この対応はお笑い芸人の妻として最高のものでしょう。しかもこれ以降、浜田さんは小川さんにまったく頭が上がらないようになりました」
小川や石井竜也(56)の妻・マリーザ夫人に代表されるように、「不倫を許す」という“太っ腹”妻をアピールする傾向は、最近とくに増えている。
「芸能人の妻たちも、収入と生活が第一。将来と自分の生活を考えて、離婚という選択をしない方が増えているのではないでしょうか。また、不倫されたら“即離婚”という対応をするより、夫の不倫を許すことによって、世間からの評価が結果的に上がっている人が多いように感じます。もちろん、その後夫婦間の力関係も逆転しますからね(笑)」