image

「テレビ番組でMCをさせてもらって20年、初対面の方とお話しする機会はとても多いですね。そんなとき、まず出演ゲストの『素敵だな』と思うところに目を向けて話を始めるようにしています」

 

そう語るのは、タレントで女優の久本雅美(58)。芸能人好感度ランキングでは、長年上位につける“常連”だ。そんな彼女が、自身の経験とともに、人に心を開いてもらうためのコミュニケーションの秘訣を語ってくれた。

 

■年上との会話に便利な“魔法の言葉”

 

「年上の人と話し合いや決め事をするのに、『ご相談があるのですが……』で切り出すことがよいきっかけを生むことになるかもしれませんね。この言葉は、“あなたを、相談に値する人として信頼し、尊重していますよ”という証拠。人との交流で信頼と尊重は大事です。これは後輩から、以前に言われて学んだことで、それからは私も先輩に相談するときに心がけています」

 

■親しき仲にも、公私のけじめをつける

 

「(同じ劇団の柴田理恵は)笑いを作るための、いいライバルでありコンビです。芝居作りの上で意見が食い違ったりしたらお互いが納得するまで話し合います。友達であるからこそ、お互いに自立したプロであることを忘れてはいけない。大事なのは、お客さんに喜んでもらうという目的がぶれないこと。きっと誰しも、友達と仕事をするときには、それまでとは違う公私のけじめの一線を引く必要があると思います。友達だからこそ、長くつきあいたいからこそのけじめです。柴田さんとは、劇団の芝居が終われば一緒に飲みにいくし、彼女がほかでお芝居をすれば必ず見にいくし、私のお芝居も必ず見にきてくれます」

 

■「他人との比較」は絶対にしない

 

「劇団を作ってすぐのころは、柴田さんだけでなく、あまりにも多くの人と自分を比べすぎていました。人の三倍気にすることから、昔から『三倍ちゃん』と言われていました。そのころ、信頼する人から『それぞれの輝きがある』ということを教えられて、目からウロコが落ちて……。それからは人と比べるんじゃなく、昨日の自分と今日の自分を比べて自分らしい花を咲かせようと決めました。『三倍』も、人の三倍温かく、優しくを心がけています」

 

彼女のコミュニケーション術を学んで、“愛される人”になりませんか?

関連カテゴリー:
関連タグ: