「女房には、本当に申し訳なかった。いままでお世話になってきたプロダクションの社長も見守ってくれています。だからいま、一からやり直しているところで……」
本誌の直撃に、こう口にした、高知東生(51)。高知といえば、6月に覚せい剤取締法違反で逮捕、7月29日に保釈されてから3カ月余りが経つ。そんな彼が、9月15日の判決後初めて本誌に近況を語った。
10月下旬、元妻・高島礼子(52)と暮らしていた家を出て、移り住んだ都内の自宅から出て来た高知。記者が近況を尋ねると、言葉を選びながら冒頭のように“元妻への思い”を吐露した。
現在、都心の雑居ビルに出入りしているが、本人に仕事をしているのか聞いてみたところ「しています。でも、今日は休みです」と“再就職”していたことを明かす。しかし、どんな仕事内容かは教えてくれなかった。
「まだ、始めたばかりなので。やっぱり、生活もありますから……」
以前はパワフルなイメージだったが、この日目の当たりにした彼は虚勢を脱ぎ捨て、すっかりおとなしくなった様子だ。
新たな仕事は見つかったものの、今後への不安を漏らした高知。だがその裏で、実は“元妻との交渉”が着々と進んでいたのだ――。
「高島さんが高知さんと暮らしていた自宅ですが、土地と建物の名義は2人の連名になっていました。それを離婚の際、高島さんは自分だけの名義に変更するために高知さんの借金を払ったそうです」(高島の知人)
2人が都内に約3億円の豪邸を建てたのは、13年前。当時、約3分の1を自分の名義にした高知は、銀行から7千500万円を借りたという。
「高知さんが抱えた借金の利子を含めた残額は今年で1億円ちょっとになります。返済するとなると、手数料を含め約1億1千万円になります。それを今回、高島さんは財産分与という形で自分が肩代わりしてあげたのです。それだけの代償を払ってでも、元夫とすっぱり縁を切りたかったということでしょう。ただ、高島さんとしては惚れぬいて一緒になった高知さんの将来を心配し『経済的に困らないように』という思いやりが最後まであったようです」(前出・知人)
元妻・高島のおかげで、高知は莫大な借金から解放されたというわけだ。1億円超もの“手切れ金”を気前よく贈った高島は、元夫の再起を誰よりも願っている――。