「登場人物それぞれに温もりがあって、見ていると、幸福感を抱くことができるドラマなんです」
ドラマウオッチャーの田幸和歌子さんがそう魅力を語るのは、TBS系“火10”ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』。10月11日にスタートしてから、毎週視聴率は右肩上がり。11月8日放送の第5話では13.3%を記録し、“火10”ドラマ枠の歴代最高を達成。今期の“新”ドラマではNo.1だ。
新垣結衣(28)が演じる森山みくりは、職もなければ彼氏もなし。大学院を卒業したものの正社員になれず、思いついたのが、専業主婦として“就職”すること。そして“就職先”として“嫁いだ”先が、星野源(35)演じる津崎平匡。35年間恋愛経験なしの、超真面目かつ超草食系のエリートサラリーマンだ。
夫=雇用主、妻=従業員として、“契約結婚”をした2人が、互いに引かれ合っていくラブコメディに注目は集まるばかり。そんな、ヒットに隠された秘密に迫ります!
■百合ちゃんの部下は『君の名は。』にも!
みくりの伯母・土屋百合(石田ゆり子・47)の職場の部下・梅原ナツキを演じるのは、モデルで俳優の成田凌(22)。じつは、’16年の最大ヒットともいえるアニメ映画『君の名は。』で、主人公の宮水三葉の同級生・テッシー(勅使河原克彦)の声優を担当している。映画では、主人公を手助けする重要な役のテッシー。『逃げ恥』でもこれからの活躍に期待!
■“森山家”の名前は全員植物が由来
主人公の“みくり”は、浅い池などに生える植物の名前。また、みくりが頼りにする伯母は“百合”、みくりの母は“桜”、父は“栃”男、そして兄の“ちがや”まで、森山家の名前はすべて植物からきている。みくりが草食系男子に惹かれるのは、必然!?
■風見の見た目が原作とドラマで大違い!
平匡の後輩社員の風見涼太を演じているのは、ワイルド系イケメンの大谷亮平(36)。大谷といえば、竹野内豊を彷彿とさせるヒゲが似合っている。しかし、原作漫画の風見は、色白でヒゲも一切ない、美しい青年だ。この見た目のギャップが、今後の展開に影響を与える可能性もアリ!?
■パロディ要素はまだまだ出てくるかも!
『サザエさん』『NEWS23』『情熱大陸』『新世紀エヴァンゲリオン』……『逃げ恥』では、ガッキーの妄想による、他番組のパロディが多い。「原作では『徹子の部屋』や漫画『ONE PEACE』などもあり、ドラマでは未出のパロディもたくさん。妄想シーンでは、チアリーダーやセーラー服など、ガッキーのコスプレも、ドラマを楽しむポイントの1つです」(テレビ誌ライター)
■そしてどうなる?みくりと平匡……
第6話では新婚旅行へと旅立つ2人が描かれる。気になる恋の行方だが……。「2人の恋仲は深まりますが、まだ最終話の台本はできていません。就職、恋愛、結婚など、登場人物はどこか傷を負っている。でも、彼らが常に前を向くような幸せな結末にしたいです」(『逃げ恥』プロデューサー那須田淳さん)