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「RADWIMPSが売れる前のライブには、野田さんのお母さんがいつも応援にいらしていました。お母さんは目立たず後ろのほうで応援するだけでしたが、それくらい当時のRADWIMPSのライブはお客が入らなかったんですよ」(長年のファン女性)

 

映画『君の名は。』の挿入歌『前前前世』が大ヒットし、昨年の紅白にも初出場を果たしたRADWIMPS。そのメインボーカルを務める野田洋次郎(31)は、映画『トイレのピエタ』(15年公開)の主演で俳優デビューもしている“バンドの顔”だ。

 

野田は父の仕事の都合で10歳までアメリカで育ち、帰国後は名門私立中高から慶応大学に進学。実家は、都内屈指の高級住宅地に建つ一軒家だ。ガレージには高級車が2台。

 

「この辺りは根強い人気エリアなので、土地の坪単価は150万円以上。野田さん宅は地下1階地上2階で、200平米もある豪邸です。高級住宅街のなかでもかなり立派ですよ」(近所の住人)

 

だがエリート街道まっしぐらだった彼は、一転、大学を中退して音楽活動に専念することを決意する。

「RADWIMPSは地元の高校生のなかでは有名なバンドでしたが、ライブハウスに来る客はほとんど身内だけ。デビュー当初は集客にもかなり苦労していたので、食べていけるかもわからない状況で大学を中退したのは野田さんにとって一大決心だったでしょう」(音楽関係者)

 

お金持ちのお坊ちゃまが、自ら“極貧バンドマン”の道を選び、夢へ向かって突き進んでいく。そんな愛息の下積み時代をライブに通って応援し続けた母親。1月中旬の昼下がり、都内の野田の実家から姿を見せた母親に声をかけた。

 

――息子さん、紅白出場おめでとうございます。活躍ぶりをどう思われますか?

 

「とっても頑張っているなと、私たち家族もみんなうれしく思っています」

 

――不遇な時代、よくライブに駆けつけていたとか。

 

「ええ、確かに。息子ですので、応援したいですからね」

 

――アメリカにいた頃から、音楽はされていた?

 

「そうですね。あちらの音楽にも刺激を受けて。小さい頃から音楽は好きな子でした」

 

じつは母親もピアニスト。もしかしたら、その影響で野田は音楽の道へ?

 

「私の影響ですか?さぁ、あったのかしら(笑)。それよりも、本人の力と頑張りだと思いますよ」

 

そして、最後に息子に向けてのエールを送る。

 

「彼が選んだ道ですから、自分を信じて突き進んでくれたら、それだけで十分です」

 

国民的人気バンドも、ここまでくるにはかげで支えた“母の献身”があった――。

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