その霊能力のために、楽屋では霊視を求める先輩芸人たちが行列をつくることもあるという、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の“霊がよく見える”ピン芸人・シークエンスはやとも(26)。『ポップな心霊論』は、彼が人生で見てきた霊たちや霊現象などを紹介していくコラム連載!
【心霊的儀式(?)で奪われた僕の童貞】
実は最近、童貞を卒業したんです。ただそのときの状況があまりにも特殊すぎて……。ひと月ほど前のこと。渋谷のヨシモト∞ホールで、40代くらいの女性が、僕の出待ちをしてくれていたんです。
「ずっと応援してるのよ。最近すごく活躍してるわね」なんて言われて、ちょっと舞い上がっちゃって。話をしているうちになんだか引っ張られていって、気付いたら車の後部座席に乗せられてました。
車内にはほかにも同じくらいの年代の女性が3人いて。僕が状況を把握しようとしていると、いきなり車が発進したんです。あわてて「どこに行くんですか?」って聞いたんですけど、まあ無視されましたよね……。
はじめは怖かったんですけど「あのネタが大好きなのよ」「本当におもしろいわよね」なんておだてられ続けているうちに、だんだんうれしくなってきて。しかも狭い車内で女性に囲まれてるので、ちょっとムラムラドキドキ。
3時間くらいドライブして到着したのは、人けのない場所にある立派な一軒家。中には何もなく、人が住んでいる気配もありません。そこで何が行われたかというと……。まあ、めくるめく夜が繰り広げられたわけです。入れ代わり立ち代わりで、一晩中活動しっぱなしでした。
翌朝、女性たちは僕を置いてさっさと行ってしまったので、自分でタクシーを拾って帰りました。あれは何だったんだろう。もしかして霊感のある男と交わって力を得よう、みたいな儀式だったのかなぁ……。