8月3日朝8時過ぎ、愛知県名古屋市内を散歩する男性がいた。市川海老蔵(39)だ。仕事の関係者らしい男性とときどき談笑をしながら、前を見据え、黙々と歩く。海老蔵は2日に始まった六本木歌舞伎『座頭市』に主演するため、名古屋を訪れていたのだーー。
「小林麻央さん(享年34)が亡くなったのは6月22日。自主公演『ABKAI』の最中でした。その後は『七月大歌舞伎』に出演し、家に帰れば、母を失った麗禾ちゃん(6)と勸玄くん(4)のケアも。さまざまな責任が海老蔵さんにのしかかったのです」(歌舞伎関係者)
七月大歌舞伎には首を痛め、ドクターストップがかかったのを押して出演。27日の千秋楽まで務め上げたが、海老蔵はまだ後悔にさいなまれているという。
「7月29日の長野県の植樹会でお会いしたのですが、元気がなくて。疲れているというより、まだ気持ちが沈んでいるように見えました。昨年の植樹祭のときと比べて海老蔵さんが憔悴しているのを、周囲は心配していました。前日におこなわれた会合で、最初の医者を信じすぎたと言っていました。そのときセカンドオピニオンをちゃんとやっておけば間に合ったかもしれない、と」(長野県庁関係者)
冒頭の散歩後、ホテルに戻った海老蔵は同行男性と朝食を。そしてブログをこう更新した。
《…今乳がんで闘っている方、検査するか?迷ってる方。そういう方の光でありたいという麻央の意思。それをどうすれば叶えることが出来るか、それを打ち合わせします》
海老蔵は妻の遺志を継ぎ“小林麻央基金”を立ち上げようと模索している。
「麻央基金の立ち上げは、8月26〜27日に放送される『24時間テレビ』(日本テレビ系)の目玉企画として、話が進んでいます。日テレ側は乗り気なようですが、海老蔵さんは慎重になっています。“お涙ちょうだい”的な要素を極力削って、ちゃんとした基金にするならという条件を出したようです」(テレビ局関係者)
乳がん患者の支援は、麻央さんが夢見ていたことだという。彼女は2月28日のブログにっこうつづっていた。
《同じ空の下、 同じくがんばってる人がいるよ 悩んでる人がいるよ 迷ってる人がいるよ ひとりじゃないから 大丈夫》