「プロポーズ自体は、1年前にしていました。執行猶予も今年3月に明けたし、仕事が落ち着いたあたりで入籍を……、と考えていたらこの時期になりました」と語るのは、俳優・若山騎一郎(52)。父は若山富三郎さん、叔父は勝新太郎さんという彼が、覚せい剤取締法違反で逮捕されてから4年の月日がたつ。
「偉大な父や叔父がいるという驕りがあった。いま世間では、次々に二世俳優・タレントたちが不祥事を起こしているのも、みんな驕りが原因じゃないかな。でも“この人”のおかげで、自分の馬鹿さ加減が身に染みてわかるようになりました」
若山が“この人”と呼ぶのは、A子さん(45)。若山と彼女は、いい夫婦の日である11月22日に入籍予定なのだ。A子さんはテレビ制作会社勤務後、クラブで歌手として働いていた。
「亡くなった安岡力也さんの行きつけの店で、初めて出会ったときは、いまより20キロ近く太っていたね(笑)。有罪判決を受けて、いろいろな人が僕から離れていったけど、彼女は以前と変わらず接してくれたのが嬉しかったです。“どん底”状態で、落ち込んでいる僕を励ますために、食事に誘ってくれて……、嬉しかった」
彼女は若山の復帰舞台も手伝ってくれ、交際が始まったが、若山はなかなか結婚には踏み切れなかったという。若山は同じ“二世”の元女優・仁美凌(37)と、二度の結婚・離婚を経験しているバツ2だった。
「執行猶予中でもあったからね。でも兄貴分の千葉真一さん(78)が、『そんなこと関係ないだろ』と、言ってくれたこともあり、プロポーズしました」
3度目の結婚となるが、新婚旅行は計画しているのだろうか?
「彼女の偉いところは、両親、叔父、先輩の力也さんとか、僕の尊敬する方たちの命日を把握していること。入籍後は、父・富三郎も含めて、ゆかりの人たちの墓前に報告して回るつもりだけど、それが新婚旅行代わりになるのかな。父との思い出の地である京都や、僕が子供のときに住んでいた神戸にも連れて行ってあげたいね」
天国の富三郎さんも、待ちわびていることだろう。