(写真:アフロ)
女優の松岡茉優(22)が12月1日、大阪市内で行われた初主演映画「勝手にふるえてろ」の取材会に共演の渡辺大知(27)と出席した。
原作は芥川賞作家、綿矢りさ(33)の同名小説。恋愛経験のないOLが2つの恋に悩んで妄想と暴走を繰り広げるコメディーだ。
松岡は自身の役柄について「すべての女の子が持ってる暴れ具合だったり、鬱屈具合だったりする」と分析。「同世代の女の子には、“あるある!”って感じで、お年寄りが綾小路きみまろさんの漫談を見に行く気持ちで劇場に来てほしい」とアピールしている。
このところ活躍目覚ましい松岡だが、意外にも今作が映画初主演となる。
13歳のとき「おはスタ」のアシスタントとして本格的にデビューしたものの、泣かず飛ばずの日々が続いた。高校では芸能コースに編入し周りにどんどんと追い抜かれていくなかで、それでも「女優になりたい」「活躍したい」と“情熱”をボイスメモに録音することで発散していたという。
しかし映画「桐島、部活やめるってよ」に大抜擢。「悪いギャル」の役を充てられた松岡は別のクラスのギャルグループの近くまで行き、その会話を録音。寝る前に聞くことで、役を作っていった。その甲斐あってか、彼女の演技力は大評判となった。
NHK連続テレビ小説「あまちゃん」でもその真価を発揮し、以降の活躍ぶりはご存知のとおり。彼女は女優という仕事について、こう語っている。
「『やりたいからやってる』だけじゃない。大前提に誰かに何かを届けるっていう仕事なんだ、私のお芝居を“買って”くださる方がいるんだって思う」
天真爛漫な愛らしさのウラには、仕事への熱い想いがあるのだ。