「芝居やって、お客さんが喜んでくれて、いい笑顔で拍手をしてくれることが本当に幸せよね。でも劇団をやってると、個人的には、お金も全然たまらないし、若いコもなかなか育たない、というような悩みが満載で」
そう話すのは、日本を代表する演技派女優の渡辺えり(61)。4月9日から始まる山形公演を皮切りに、東京・兵庫・福岡・鹿児島での公演が決定しているミュージカル『わがまま』で、戸田恵子(58)と初共演にして2人だけの舞台に挑む。お互いに「自分にないものを持っている」とリスペクトしあう2人。舞台さながらの本音を語ってくれました。
渡辺「最近、階段を上がるときに手すりにつかまっちゃう」
戸田「階段を下りるときにも負担がいっぱいかかりますからね。私もつかまりますよ。怖いですもん」
渡辺「階段から落ちてけがしたり亡くなった人多いですからね。谷啓さん、(俳優の)塩島昭彦さん、(劇作家の)秋浜悟史さんもそう。頭を打ってしまうのよね」
戸田「そうですか。年を取ると、平坦なところでもつまずいちゃうし」
渡辺「そう。私も3日前、何にもないところでコケちゃった。でも戸田さんは鍛えてるもんね」
戸田「いえ、ジムには行ってますけど、年に10回行くか行かないか、っていうくらいですよ(笑)」
渡辺「ジムね。私は本格的なジムに行ったら、体に合わなくて3日で打撲しちゃった(笑)。昨年戸田さんが出てた舞台『嵐が丘』の監督さんが『戸田さんは本当に筋肉を鍛えてるからすごい』って言ってたわよ」
戸田「にわかですよ。あの舞台はストーリーテラーと劇中の役と両方やったので稽古もハードでした」
渡辺「けがをしたのに、すぐ自分で治しちゃったんでしょ?」
戸田「痛かったんですけど、動けてたのでそのままにしていたら、舞台が終わっても治らなくて。病院に行ったら『折れてます』と」
渡辺「骨折してても動けたなんて、すごいわ!」
戸田「今までの舞台人生で、何度も打ちつけたことがあって大丈夫だったから、今回も大丈夫と思って甘くみてたら折れちゃった。もう骨ももろくなってるんですよね」
渡辺「今はもう治ってるんでしょ?戸田さんは体重が軽いから、ちゃんと治るんですよ。太った人が骨折したら1年くらい歩けなくなる。だから私も減量したの。舞台の階段から落ちたりしたら大変だから(笑)」
戸田「ライザップどうですか!(CMで流れている)森永(卓郎)さんはすごいですよ、かなり変わりましたから」
渡辺「◯◯は食べちゃいけないとか、規制が厳しいらしいじゃない」
戸田「AKBのコは、『いろいろ食べて痩せられました』って言ってましたけどね。でも舞台は体力勝負ですから、ある程度食べないとダメですよ。私は夜おなかがすいたら眠れなくなるので、食べたいものを食べてすぐ寝てしまいます。フフフ」
渡辺「あら、何で太らないのかしら。私なんか遺伝子検査したら『豆を食べないと太る体質だ』ってわかったんだけど、今ごろ言われても遅いわい、って感じよ(笑)」