「この作品との出合いは、かけがえのないものになりました。表現者として1つのターニングポイントになったような気がします」
そう語るのは、EXILE、三代目J Soul Brothersのパフォーマーであり、近年、俳優として目覚ましい活躍を続ける岩田剛典(29)。単独初主演をはたした最新映画『去年の冬、きみと別れ』(3月10日全国ロードショー)で、心にトラウマを抱える記者・耶雲恭介を演じている。“ガンちゃん”と親しまれる従来のイメージとは一変、本作で見せる鬼気迫る表情は、じつに衝撃的!
「出演を決意するにあたっては、正直、相当な覚悟がいりました。でも、これほど重厚感のある作品と出合ったのも初めてでしたし、挑戦したいという欲求のほうが打ち勝ったというか。とにかく、脚本からエナジーがあふれていて、自分のパブリックイメージを覆すことなんて何でもないことだと思いました。むしろ、『こういう役もできるのか』と思っていただけたらうれしいことだ、と」(岩田・以下同)
撮影中は休みの日も作品のことばかり考える日々のなか、共演者の斎藤工と北村一輝との食事会が唯一の楽しい思い出。
「朝まで5軒くらいハシゴして、最後はスナックで語りつくしました(笑)。いちばんお酒に強いのは北村さんでしょうね。撮影中は、まったくタイプが異なるお2人のお芝居を目の当たりにしながら、たくさん刺激をいただきました」
春からは主演ドラマや新作映画が続々と。
「自分のやりたいことをとことん追求し、結果を残したいという思いがつねにあって。そこは耶雲の思いと重なります。今年は、俳優・岩田剛典というイメージがより強く印象づけられる1年にしたいと思います」