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古今東西ぶりっ子はおれど、芸能界でのぶりっ子No.1といえば、フリーアナウンサーの小林麻耶さん(36)ではないでしょうか。そんな小林女史が2016年1月27日にファーストシングル「ブリカマぶるーす」で念願だった歌手デビューを果たすといいます。

タイトル通りのブリブリ衣装にきゃりーぱみゅぱみゅ氏の振り付け師であるMAIKOさんが担当したというプリプリダンス。歌詞も含めて、可愛さ満点ネタ感満点のデキとなっています。元々ぶりっ子キャラは世間の反感を買いがちですが、最近は反感の声はあれど「突き抜けていてオモシロイ!」という声も増えています。彼女は一体何処へいくのか、そして過去のぶりっ子キャラ達とおなじ道を歩む事になるのか、今日はぶりっ子について考えてみたいと思います。

■小林麻耶が最近受け入れられてきた理由
そもそも小林麻耶さんが、「ウザいぶりっ子」から「めっちゃ面白いぶりっ子」と世間の認識が変わってきているのには、どんな理由があるのでしょうか。その1つは、ぶりっ子を前面に出しつつも、ほのかに漂う「お局キャラ」ではないでしょうか。

例えば現在放送されているweb番組「ミニストップだぁいすき ま?やのいただきま?や!」では、全力のぶりっ子キャラを演じつつも、アシスタントの若い女子に嫉妬する場面をわざといれ、お局キャラで笑いを取っています。はたまたバラエティに出演すれば、ぶりっ子キャラを出しつつも寂しいおひとり女臭も出している印象。ぶりっ子といい意味でのお局キャラの混在が、彼女をタレントとしての印象アップにつなげているのかもしれません。

■元祖ぶりっ子タレントと小林女史の違い
しかし、寂しい女キャラでぶりっ子といえば、元祖ぶりっ子タレントのさとう珠緒さん(42)が思い出されます。彼女と小林麻耶さん、両者ともかなり強烈なぶりっ子キャラですが、何か違いがあるでしょうか。あるとすれば、小林麻耶さんには、見ている方が「キャラだよね!」と安心して見ていられる知性があるのかもしれません。

例えば彼女は、あるバラエティ番組の学力テストで、ぶっちぎりのいい成績を残したり、最近では母校での特別講師を務めたりするなど、頭の良さは健在です。出演番組がはたしてアナウンサーとして的確かといわれると疑問ですが、いちタレントとして見た場合、変なイライラ感は感じない振る舞だと思います。

■では小林麻耶さんはどこへ向かうのか…
キャラクターとしての好感度をだんだんと上げている小林麻耶さんですが、そんな彼女は今後どうなっていくのでしょうか。

「アナウンサーとして報道に関わる仕事を…」と過去には公言していたようですが、恐らくこのまま行くとその路線は難しいでしょう。そして「お局ぶりっ子キャラ」も、36歳とは思えない美貌と愛嬌があるから成り立つキャラ。いずれ限界がくるのは明らかです。とすると彼女はどうなるのか勝手に予想すると、1つは元々表に出していなかった知性を出した文化系タレントが考えられます(もはやアナウンサーではありませんが)。

例えば元アナウンサーの小島慶子さんなどは、現在アナウンサーよりも知性派タレントやエッセイストとしての活動が目立ちます。小林さんに対して「アナウンサーとしてどこへ行くのか?」という声は多く聞こえますが、いっそアナウンサーよりも秘めたる知性を別の分野やタレント業で発揮してもよいのではないでしょうか。

しかし改めて小林麻耶さんを見ると、TBSアナウンサー時代には交通事故でむち打ちを隠しながら収録に望んだり、全治3週間の入院中に病院を抜け出して収録に望んだりと、もの凄いプロ意識の持ち主のようです。そのガッツがアソコまで突き抜けたキャラを作っていると思えば、クオリティにも納得ですね。

(文・おおしまりえ)

雑食系恋愛ジャーナリスト・イラストレーター。10代より水商売やプロ雀士など人気商売に身を投じ、のべ1万人の男性を接客。鋭い観察眼と、男女のコミュニケーションの違いを研究し、恋愛コラムを執筆中。
ブログ:http://oshimarie.com

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