女優の坂口良子さん(享年57)の娘で、タレントの坂口杏里さん(25)が今秋、芸能人専門メーカー「MUTEKI」からAV出演を果たすと報道され、芸能界が揺れています。有名二世タレントのアダルト業界進出とあって、各方面では理解を示す声や疑問の声など、さまざまなリアクションが集まっています。
有名女優や歌手がAV出演するのは定期的に起こる話ではありますが、芸能人→AV業界という選択は、芸能人としてのピークを過ぎた人が行うイメージ。そう考えると、杏里さんの場合25歳ですし、ピークが過ぎたというよりピークが来る前にAV業界へ移ることが決まったという印象がぬぐえません。そのため外野から賛否両論が巻き起こるのでしょう。
しかし注目したいのは、25歳でこれから努力次第で芸能人としてのチャンスがありそうな彼女が、AV出演を決めた理由です。ホストクラブにハマって借金まみれになったという噂がありますが、一般人にしてみれば「ホストクラブの恐ろしさ」については理解しにくい部分があると思います。
筆者も水商売時代、ホストクラブにいく機会は多々ありましたが、面白いのはそこではまる女性には3つのパターンがあるということです。
■パターン1:普段女性として見られないタイプ
ホストクラブに足を運ぶと必ずどこのお店にもいるのが、小綺麗だけど肥満体型の女性です。
主に1人来店するパターンが多いこちらのタイプですが、どうやらホストクラブには普段女性として扱われないうっぷんをはらしにくる女性が一定数いるようです。
よく、ホストクラブというと、お金持ちの中年女性がハマるイメージかもいしれませんが、これも前出の肥満体型女性と仕組みは同じです。彼女たちは日常生活で満足いくような女性としての扱いを受けないため、その心をホストという偽りの優しさで埋めるのです。
しかし中年女性は資産や夫の稼ぎ次第でいくらでもホスト遊びができるとしても、肥満体型の女性の多くはどうやってホスト遊びの費用を捻出しているのでしょうか……。
■パターン2:自分の権力をふるいたいタイプ
続いてのタイプは、芸能人や金持ちがよくやるホスト遊びのタイプです。
ホストの多くは、お金を落としてくれる女子のためなら、だいたいのことは叶えてくれます。ボトルは入れるだけ飲み干し、お金を積めばバカ騒ぎから店外デートまでしてくれるのがホストです(もちろん全ホストがやるわけではない)。そうなると自分の権力をふるって気持ち良くなりたいタイプは、ホスト遊びにハマるといいます。
ちなみにこの遊び方はかなりプライドを刺激し快感度が高いのか、男性客でもやる人がときどきいます。ホストを男性が指名するのです。面白い話ですよね。ただし、バカ騒ぎというのはすぐに飽きるもの。この権力誇示でハマるタイプの多くは、すぐにホスト遊びに飽きてしまい通常の夜遊びに戻るか、もっと刺激の強い遊びに移行するか、どちらかの印象です。
つまり、破産しない限りあまり心配はいらないタイプです。
■パターン3:寂しがりやでかまってチャンタイプ
そして最後は、坂口杏里さんも含まれるであろう、寂しがりやでかまってチャンタイプです。
彼女たちの多くは風俗店に勤務していたり、精神的に不安定だったりする女性も多いとのこと。しかし、この手のハマり方をする水商売の女性が少ないそうです。それは水商売だけだとホスト遊びが続かないのか、同業者だからホストの手口がわかりすぎているのか、どちらかかもしれません。
先ほども申し上げた通り、多くのホストはお金を払ってくれる女性の無茶振りには、全力で応える人が多いです。つまり杏里さんのような寂しがりやで依存したいタイプにも対応しますし、バカ騒ぎしたい時にもトコトン付き合ってくれるのがホストです。
寂しがりやであればあるほどホストとのつながりは強くなり、来店頻度や使う金額も増えていき、破滅への道が続いていくのです。
今回の杏里さんAV業界進出は、彼女の幼すぎる性格や、それを形成する家庭環境に問題があり、聞いてあげられる大人がいなかった。こんな同情的な見方も多く聞こえてきます。
しかし、若いといっても25歳です。元彼や義父に責任を求めるのは、違和感を覚えますし、人より恵まれた環境に生まれているのに、それを生かしきれないのは本人の責任です。
裸になってでも自分の尻拭いをしろとは思わないものの、彼女にとって今が真に大人になるときなのかもしれません。