「1日の1/3〜1/4は睡眠。だから、寝具にはお金を惜しむな」と言われる。

とはいえ、ネットを見れば様々な情報や意見が飛び交い素人には一体何が正しいのかが分からない。

そこで万年眠たいわたしが、睡眠環境・寝具指導士、スリープマスターのいるお店へと伺った。

 

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間は、広い世界のほんの一部で生きている。

全てを知ることはできない。
世界のどこかには、自分の知らない何かを熱狂的に愛してる人がいる。研究する人がいる。
そんな人が集まると、小さなブームになる。
誰かの世界を、少しだけ覗いてみちゃおう。
それが「うさこの覗いた世界」なのだ……!

 

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大阪・高槻にある「わたや館」。

見渡す限り枕・敷布団にシーツといった寝具でいっぱい。さながら寝具天国だ。

 

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フィッティングルームにはベッドが並ぶ。洋服屋で服を着てみるように、寝具屋では寝てみるに限る。

 

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迎えてくれたのは睡眠環境・寝具指導士、スリープマスターの資格を持つ鳥居夫婦だ。

「睡眠環境・寝具指導士」は日本寝具寝装品協会から出ている正しい睡眠の知識を有する睡眠のスペシャリスト。

さらに日本睡眠科学研究所が認定する「スリープマスター」で圧倒的睡眠のプロ感……!

1日の1/3を有意義なものにするためにはまず、自分の睡眠について知る必要があった。

 

【1】「体圧測定」で体にかかる圧力をチェック

 

敷布団にバランスよく体圧がかかっていて、寝返りを打ちやすいことが眠りにとって一番よい状態。

一部に圧力がかかるとそれが負担となり、腰痛や肩こりの原因となってしまう。

 

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どのように体圧がかかっているかを調べるため、体圧分散測定器を敷いて計測した。

 

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固さが一定のマットレスでは、お尻や肩にしか圧力がかかってないことがわかる。

わたし体が浮いた状態で寝てたの?朝、腰が痛いのも納得だ。

 

オーダーメイドマットレスなら、自分の体格に合わせて沈み込みのある肩は柔らかく、腰と臀部は寝返りを打ちやすくするため固く、かかとは痛まないようにやさしく……とカスタマイズできる。

 

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これで測定してみると

 

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やらせを疑いたくなるほどキレイに体圧が分散した。

仰向けでも横向きでも、見事に全身が支えられている。

敷布団に乗っている面積も192から280へと大幅アップした。

これがよい敷布団の力か……!

 

【2】自分に合う枕の高さを「プレスシェイパー」で知ろう

 

次にチェックしたのは枕の高さ。

 

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後頭部から首、肩の形状を測定できるプレスシェイパーでお手軽チェックをすると、わたしの体は低めの枕を求めていることが分かった。

実際、枕を使って試してみるとこの差である。

 

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昔ディスカウントショップで購入した500円の高い枕を使っていた時、毎日苦しくてつらかったわけだ。

首、折れてる。

相性の合う寝具がどれだけ大切なのか、違いを体験するとなおさら実感が押し寄せて、ぴったり体にハマった時の気持ちよさを忘れられなくなる。

このショップの恐ろしさにわたしは気付き始めていた。

 

【3】眠りの質が白日の下に晒される「睡眠解析サービス」

 

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チップを体に装着することで、1週間の睡眠の深さを測るというサービスもある。

脳波と体動を測って紐づけ合い、その人が寝返りを打った回数や寝ている体の向き、中途覚醒の回数などがデータ化され、良い眠りを取れているかわかるのだ。

 

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過去のデータを見せてもらうと、これまで寝返りの回数がやたらと多く毎日のように途中で目覚めていた人が、ある日を境にちゃんと眠れるようになっているものがあった。

「この人はこの日にオーダーマットレスが届いて、使用を始めたんです」

よいマットレスを使えば、データにもしっかり現れるほどの睡眠革命が起きる……!

 

【4】「レンタル」が教えてくれる自分に合う寝具

 

本当に自分に合っているのかどうか、実際に眠って確かめたい。

そんな人のためにこの店では数日間のレンタルサービスを行っている。

百聞は一眠りにしかず。合うかどうかは自分の体が一番よく知っている。

 

【5】次から次へとよいもの現れる恐ろしき寝具の世界

 

場所によっては数百円から買える寝具もあるが、ここに揃うのは妥協のないよい寝具ばかり。

温度調整、湿度調整に優れ、ひとつひとつの毛がコイルのようにバネ状になっているため弾力性があるムートン(20万円)や、

 

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ラグジュアリーで贅沢感に溢れる羊の毛(60万円)、

電気でじんわり体を温め血行不良を緩和する家庭用医療機器ドクターセラ(18万円〜)、

 

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中には北極の鳥が卵を孵化するときに穴に敷き詰めた毛を使った極軽の掛け布団「アイダーダウン」(240万円)も……!!!

ブランドではなく、デザインでもなく、ただ素材で勝負している寝具。

いざ試してみると「これはお金を払いたくなるのも分かる><」と納得せざるを得ない説得力がある。

もし宝くじで1億円当たったらここに駆け込みたいと思うほど。

 

わたや館には老若男女、様々な睡眠の悩みを持った人が訪れる。

多くの人が「眠れるようになった」「腰痛がなくなった」「肩こりが消えた」と喜び、時には「人生が変わった」との声も届く。

「私たちの業界では、1日は夜から始まると捉えられているんですよ。夜で次の日のパフォーマンスが決まるんです」

寝具は一日の1/3どころではなく、24時間すべてに関わっているのだ。

わたしもいい布団にしたい……!

一度よいものに出会ってしまったが最後、もう元には戻れない、とんでもない扉を開けてしまったようだ。

 

 

『眠りショップ わたや館』

http://www.nemurishop.jp/

住所:大阪府高槻市紺屋町6-18

TEL:072-685-0557

開店時間:10:00〜18:00

定休日:年末年始

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