腰痛に悩む人必読の改善方法
寒さで体が縮こまるだけでなく、運動はもちろん出歩くのさえ億劫になりがちなこの季節。気温が下がると、特につらくなるのが腰痛。痛みや痺れの程度に差はあっても、腰の痛みに悩まされている人は少なくないだろう。その患者数は潜在的な人を含めると数千万人とも想定され、日本人の10人1人は腰痛持ちとも言われる。腰痛はまさに「現代の国民病」だ。街を行き交う人を見ていると、そんなに腰痛に悩まされている人って多いの? と思うかもしれない。だが、この国民病、健康な人にはつらさが理解しづらかったり、人に言うと年寄り扱いされるのが恥ずかしかったりもするので、じつは1人でこっそり悩んでいるということも多い面倒な持病なのだ。
ブラック企業でなくても、腰が痛いくらいではなかなか仕事は休めない。だからこそ、少しの痛みなら無理してしまう。積み重なった疲労は、たまにマッサージに行ったり鍼を打ったりしたくらいでは気休めにしかならず、気がつけば年々状況は悪化するばかり……。
そんな万人の悩みを解決してくれるゴッドハンドを探して、ついにたどり着いたのが千代田区六番町。体を酷使するプロアスリートから腰痛に悩むお年寄りまで、数多くの腰痛患者のつらさを軽減してきた実績を持つのが「IWA ACADEMY」の渡邊健二さんだ。
このIWA ACADEMYは、メジャーリーグでも大活躍中の岩隈久志投手(シアトル・マリナーズ)が創設し、現在は共同オーナーとして運営にも携わっている本格的な複合型スポーツ施設。この施設のRecovery Fieldの責任者として、渡邊さんは岩隈投手の体のメンテナンスを担当するだけでなく、多くのアスリートや一般の人のボディケアをしている。渡邊さん曰く、「来店して治療を希望する人の一番多い悩みは、やはり腰痛」とのこと。さらに、たとえまだ痛みは出ていなくても、ほとんどの人が将来的に腰痛持ちになる可能性がある予備軍でもあるそうだ。多くの人の痛みと向き合って培った経験をもとに、今回、渡邊さんに自分で簡単にできる腰痛緩和のコツを教えてもらった。
腰痛改善のカギは「多裂筋」
「腰痛の原因は多裂筋です」と渡邊さん。
多裂筋? なんだか聞きなれない名称だが、渡邊さん曰く「見逃されがちだけれど、じつは腰痛の悩みの元になっている可能性が高い腰の筋肉」とのこと。「多裂筋とは腰椎付近にあるインナーマッスルの1つ。特に右の多裂筋がかたくなってしまっている人がほとんどで、この筋肉のコリが腰の痛みを誘発しているんです」「人間の体の構造上、右側の腰が悪くなりがち」だそうで、「日本人の9割くらいは右の多裂筋に問題を抱えている」と渡邊さんは言う。
多裂筋とは、背中の脊柱、いわゆる背骨に付着し、首の頚椎部から腰まで連なる細かい筋肉。決してメジャーな筋肉ではなくインナーマッスルのため、普段の生活では存在を感じづらいが、さまざまな複雑な動きをする人間の体の構造上、非常に重要な役割を担っている縁の下の力持ち的存在。「この重要な筋肉である多裂筋がこり固まってしまうと、その影響で骨盤が反りぎみになってしまい、結果、腰の痛みの誘発につながるんです」逆に言えば、この多裂筋の特に腰あたりの筋肉をほぐすことで腰痛が緩和される場合が多いということだ。「本当は専門家に治療してもらうのがベストですが、あえて自分で簡単にほぐすなら……」と、渡邊さんはこっそりとセルフマッサージの方法を伝授してくれた。
「腰痛緩和」簡単セルフケア法
渡邊さんが教えてくれたセルフマッサージは、何の道具もなく、いつでも誰でも簡単にできる優れもの。最初はちょっと難しいが、慣れれば簡単にできるようになる。
このセルフマッサージはとりあえずのハリをほぐして楽にしてくれるので、ぜひトライしてみてほしい。
「予約の取れない」超人気の秘密
20年近いキャリアを持つ渡邊さんが岩隈投手の体のケアを担当するようになったのは2年前。以降、2ヶ月に1回渡米して、岩隈投手のボディケアを行なっているという。トップアスリートはみな、商売道具である自分の体を普通の人以上に慎重に扱う。特に年間で15億円以上の年棒を受け取る超一流選手であれば、「簡単に自分の身体は触らせない」という意識はなおさら高い。しかし、渡邊さんの施術の実力は岩隈投手からの信頼も絶大で、普段からこまめに連絡を取り合って日々のボディケアについてアドバイスするほどだ。岩隈投手がベストパフォーマンスを発揮するために、渡邊さんが日本とアメリカを行き来しながら支え続けた結果、2016年シーズンには16勝をあげる大活躍。メジャー5年目で最高の結果を残すことにつながった。岩隈選手以外にも、昨シーズンメジャーリーグに挑戦し、大活躍を見せた前田健太投手(ロサンゼルス・ドジャース)など、現在、多くの超一流アスリートたちが渡邊さんの腕を全面的に信頼し、ボディケアを依頼している。渡邊さんはまさに日本のスポーツ界を支えるゴッドハンドと言えるだろう。
そんなゴッドハンドの治療を、IWA ACADEMYでは老若男女誰でも受けられるというのが嬉しい。「スポーツをしている小学生も来ますし、近所のご老人もいらっしゃいます。私はトップアスリート専門になるつもりはありません。一般の人のケアをすることで、より幅広い治療ができると考えています」岩隈投手や前田投手といった名前に気後れすることなく、気軽に通えるのが魅力のIWA ACADEMY。店名の由来は「Innovation With Athlete」のそれぞれの頭文字をとったものだ。共同オーナーの岩隈投手の名前からとっただけではなく、「岩隈投手のアスリートとしての知識や経験を通じて、イノベーションを起こせる存在になる」という設立コンセプトが込められているという。
メジャーリーグのシーズン中は岩隈投手や前田投手のケアのために何度も渡米するため特に忙しい。また、多くの人の体の悩みや痛みを「できるだけ1回の治療で解決する意気込み」で施術するため、早く良くなると評判となり、来店希望者が増えている。まさに今、渡邊さんは予約の取れないゴッドハンド状態だ。治療費は決して安くはないが、そのぶん超一流アスリートが信頼する技術を駆使して短期間で楽にしてくれる。慢性の腰痛に悩んでいる人は、一度ぜひ渡邊さんを訪ねてみてほしい。
今回、誰でも簡単にできるセルフマッサージを伝授してもらったが、「このセルフケアはあくまで応急なので、本気で完治させたい人は専門家に施術してもらってほしい」と渡邊さん。「首や肩がこったからと自分で揉んだり叩いたりすると思いますが、それは絶対にやめてほしい。首や肩は筋肉が薄く損傷しやすいので、悪化させることもある」「自分でやって『気持ちいい』と感じるようなセルフマッサージは、じつはかなり強い力を込めてしまっている。これを続けると、だんだん刺激を強くしないと気持ち良くならなくなっていってしまって、とても危険な行為です」と渡邊さんは教えてくれた。
腰痛はもちろん首や肩のコリの悩みも、ぜひ早めにゴッドハンドに診てもらって、今年は痛み知らずの1年にしよう!
【協力店舗】
「IWA AVADEMY」(http://iwa-academy.com/)
メジャーリーガー岩隈久志投手が共同オーナーの総合スポーツ施設。小学生からプロアスリートまで、ボディケアだけでなくボディメイク・トレーニングをそれぞれの専門家が対応する。