落合博満 講演会で“捕手失格”と言われた選手の名
現在、講演三昧という前中日監督・落合博満(58)。そんな彼が4月におこなったある講演会の内容を入手。オレ流は健在だった。言いたい放題、語りまくった105分の一部を紹介しよう。
「今年になってから、1度も野球を見ていません」と、講演は落合らしい皮肉から始まった。まず話題の中心は、巨大補強した巨人。開幕ダッシュに失敗、思わぬ苦戦を強いられている。
「巨人は、タツ(原監督)がベンチで寝ていれば勝つ。起きていたら危ねえな、って。あの打線の組み方って、イヤでも何でもないもん。同じメンバーを使うにしても、別の組み方ならイヤだよな。今、選手のプライドをズタズタにしてるから、うまいこと機能しない」
中日を8年連続Aクラスに導いた落合らしく、まずは采配批判。さらに矛先は西の人気球団・阪神へ。
「阪神が勝つためにはどうすればいいか、といろんなところで聞かれます。俺なら絶対城島(健司)を使わない。城島一塁でブラゼル左翼は、俺が投手ならイヤだ。城島が捕手だと、ランナー三塁で投手はフォークを投げられない。打者はどれだけ楽か。城島が捕手としてワンバウンドをちゃんと止める練習をやらないんだったら、やらせなきゃダメ。これは首脳陣の責任。やらないんだったら、使わなきゃいいだけのこと」
8年間で4度の優勝、1度の日本一に輝いた落合は「ドラゴンズのOBはいらないでしょ。勝つノウハウを知らないから、役に立つと思っていません」と、高木監督に代わった今年の中日の「OB重視」を真っ向から批判した。
「俺は選手に言います。『おまえ、能書き垂れるんだったら、俺を超えろ。俺を超えたら、おまえらの能書きナンボでも聞いてやる』とね。OBとか選手とか、監督に(余計なことを)言う連中がいるわけでしょ。私、絶対言わせません。私が話を聞くだろうなあと思うのは、王さん、張本さん、野村さん、金田さん、川上さん、そのクラスだけですかね。あとは『え、何言ってんの?』と言うと思います」