6月21日、十二指腸潰瘍による失血性ショックのため急逝した元衆議院議員の鳩山邦夫さん(享年67)。あまりに突然の死によって、残された家族が揺れているという。
10月には鳩山さんの選挙区である福岡6区で補選が行われるが、この後継者をめぐって思わぬ問題が起きていた。
「鳩山家と後援会関係者の間では『衆院福岡6区の後継者は邦夫氏の二男で現大川市長の二郎氏(37)』というのが既定路線でした。しかしこれはあくまで将来の話。邦夫氏も二郎氏に『国政進出は大川市長を二期勤めて力をつけてからにしろ』と伝えていました」(前出・自民党関係者)
ところが邦夫氏は今春体調を崩すと見る見るうちにやせていき、帰らぬ人となった。
「二郎氏も、突然の事態にかなり困惑しています。市長になってからちょうど3年。しっかり任期を全うしないうちに国政に転出して、有権者から『市長の仕事を投げ出した』と思われるのではないかと葛藤しているようです」(別の自民党関係者)
そこへにわかに浮上したのが、長男の鳩山太郎元都議会議員(42)だ。
「太郎氏は『政治家は天職』と公言していますが、政界での評判は最悪です。生前の邦夫さんは太郎氏を舛添要一前東京都知事(67)に預けて英才教育を施そうとしたこともありましたが、10年の参院選でも落選。現在はたまにテレビ出演するくらいで、独り立ちもできていません」(前出・別の自民党関係者)
その太郎氏が、10月23日に行われる補選へ自ら立候補する構えなのだという。
「しかし太郎氏が父の弔い合戦という名のもとに立候補して落選でもしたら、久留米から『鳩山』の名前が消滅してしまう。その危機感で後援者は戦々恐々としています」(前出・別の自民党関係者)
6月22日に行われた邦夫氏の通夜では半年ぶりに顔を合わせたにもかかわらず、目も合わさなかったという太郎氏と二郎氏。火花散らす後継者争いの行方や、いかに!?