ソチ五輪後の現役引退を表明している浅田真央(23)の戦いが幕を開けた。キム・ヨナ(23)に敗れ、悔し涙を流したバンクーバーから4年。雪辱を期した最後の大一番のゆくえは……。

 

「キム・ヨナがどれだけ完璧に仕上げてくるか。そこがいちばんの問題だろうね。今年1月の韓国選手権の映像を見た限り、ショートはほぼ完璧にできていて、余裕を持ったジャンプをしている。ただ、フリーの後半にミスが出るなど、スタミナがどこまで克服できているか。以前に比べて浅田選手は、演技構成点もだいぶ上がってきている。あとは、トリプルアクセルをいかに余裕を持って飛べて、加点をもらえるぐらいにできるかが鍵。これを完璧に跳べれば接戦になると思う」(スポーツライター・折山淑美氏)

 

まさに接戦を予想する専門家が多いが、最終的なメダル予想ではヨナを金に押す声が高い。しかし、一方ではこんな話も。フィギュア関係者がこう明かす。

 

「2月3日現在、国際ランキングは浅田が3901ポイントで2位、ヨナは1700ポイントで29位。もちろん、今シーズンはヨナが負傷のため出場試合が少ないのが大きな原因。しかしそれだけではなく、前回のバンクーバー五輪直後にヨナが、フィギュア界で高名なブライアン・オーサーコーチを“切った”ことが国際フィギュア連盟的に印象が悪かったとも聞く。浅田は“決別”ともいわれたタラソワと再びタッグを組んでいることからも、連盟内の評価は意外に真央にいい風が吹いている」

 

日本時間2月21日、浅田は競技生活最後と決めた大舞台に挑む。

 

(週間FLASH2月25日号)

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