image

 

「目をしっかり開いてよく笑ってくれます。マシュマロみたいですね、フワフワしていて。自分の子どもはすごくかわいいということを知りました(笑)」

 

“野獣”の愛称を持つ、ロンドン五輪の柔道金メダリスト・松本薫(29)が、こう眼尻を下げた。

 

8年間の交際を実らせ、松本が料理人という一般人男性と結婚したのは、昨年11月。そして今年7月、念願の第1子の女児に恵まれた。柔道の猛者である松本も、出産前は「怖かった」と本音を打ち明けてくれた。

 

「怖かったですけど、無痛分娩で産んだので、全然痛くありませんでした。しゃべりながら産んだんです(笑)」

 

産後わずか1カ月でトレーニングを再開したというが、「体はヤバイです」と苦笑した。そんな彼女が注目したのは、産まれたばかりの我が子の姿だった。

 

「いま、赤ちゃんが私の柔道の先生なんです。赤ちゃんが最初にやり始めることって、大きな声で泣くことじゃないですか。最初、子どもが泣くところを見て、『そうか、まず横隔膜を動かさなきゃいけないよな』って、呼吸法をしっかりやったんです。手足をバタバタしたり、舐めたりする仕草もするんですが、これも私の練習の中にある(手足の)先端を研ぎ澄ますことと同じ。育児を通じて、日々学んでいますね」

 

赤ちゃんの前でも“野獣”になれるかと尋ねると「無理ですね。だって、かわいいもん」と新米ママはもうデレデレ。もともと「子供は2人ほしい」と言っていた彼女。「2人目は?」と聞くと、少し照れながら、「すべてが終わってからです」とキッパリ。その“すべて”というのは、もちろん20年の東京五輪のことだ。

 

「このまま自慢のお母ちゃんでいきたいと思っているので、東京五輪までは頑張ろうかな、と。子どもと一緒に金メダルを狙いたいですね!」

 

その明るい声に、愛娘と一緒に東京五輪で金メダルを高らかに掲げる松本のうれしそうな姿が、目に浮かんだーー。

関連カテゴリー:
関連タグ: