人間関係がうまくいかない。知らず知らずにやっている「やってはいけないこと」。3歳から芸能界で活躍する大ベテランで、最近はバラエティ番組でも歯に衣着せぬ発言で活躍している坂上忍(46)が、「僕の場合、ちょっと特殊だと思いますけど……」と前置きしたうえで、「それが煩わしい人間関係を作ってしまう!」というNG習慣を教えてくれた。

 

【NG習慣1・よく「遅刻」をする!】

「僕は30分あれば現場での支度ができるんですが、それでも1時間くらい前には現場の近くのどこかにいるようにしています。とくに、ドラマの現場においては、遅刻をしたらそいつはその日の”奴隷”だと思っていますから。文句はもちろん、意見を言う資格もなし」

 

【NG習慣2・「身内」に甘い!】

「僕は、外部の人には多くを求めませんが、自分の身内や事務所のスタッフには恐ろしく厳しくしていると思います。僕からすれば当たり前のこと。身内がダメだったら、僕も同じように思われるでしょ。そんなのイヤですからね」

 

【NG習慣3・何でも「器用」にこなしてしまう!】

若いころから愛想がなく「仕事を見て判断してください」というスタンスで仕事をしてきたという坂上。「もう少し素直でもよかったのかなとは思いますけど、イマドキの子はちょっと違う。どんな偉い人がいて、その人が誰かもしっかりわかったうえで、立ち振る舞う人が多い。器用なのはいいことだけど、そうすると根っこがなくなってしまう」

 

【NG習慣4・年上への「挨拶」ができない!】

「僕は、年下には自分から挨拶はしません、向こうから挨拶がなければ、その人のことは一生スルーですね。ドラマの現場では、僕はバラエティとは違った恐ろしい空気を出しています。だからほとんど誰も近づいてこないんですけど(笑)、それでも『ちょっと聞きたいことが……』って言ってくる後輩には何でも教えますよ。ハードルを乗り越えてこなければ、何も生まれません」

 

【NG習慣5・「仕事は見られている」という意識が足りない!】

「よく『麻雀はその人の人間性が見える』と言いますが、仕事のほうがはるかによくわかります。僕は視聴者の視線以上に、現場にいる人たちに見られていることのほうが怖い。そして現場のスタッフの人たちも、われわれ、役者やほかのスタッフに見られているんです。見られている意識の低い人は、仕事が甘くなる」

 

 

【NG習慣6・怖がりなのに「準備」をしない!】

「すごい怖がりだから、やれる準備をやっておかないと仕事ができない。相手のいる仕事の前には下準備もします。でもビビリの人って、そういう準備ができる素質があるってことなんです」

 

【NG習慣7・人付き合いの「バランス」が悪い!】

八方美人に徹しようと思って結局、全員の信頼を失ってしまう、という人も……。坂上が人付き合いの相手を選ぶ基準は「その人と付き合うことで、自分を嫌いにならないこと」。

「僕はそのラインで物事を決めるようにしています。すごく嫌いな先輩から仕事の誘いがあったとして、『その人ともう1回くらい会って見るべきかな』って思ったら行ってみる。でも、『こいつにへりくだったら、自分のことが大嫌いになりそうだ』と思ったら、すごく丁寧に『あなたのことが嫌いなんです』というニュアンスを入れて、断ります。なかなか伝わらないんですけどね(笑)」

 

【NG習慣8・「失敗」を引きずらない】

「起きてしまった失敗を解決するのは難しいし、時間は取り戻せないので、ひたすら『最低だ』って落ち込む。失敗を曖昧にしないようにしています。かといって誰かに指摘されると、カチンとくるんですが(笑)。犬のしつけも現行犯じゃないとダメなんです。人間は下手に知恵があるんで、何かと言い訳しちゃ、先延ばしにしますけど、ダメです。失敗の記憶はどんどん薄れていく」

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