「台湾は、道教信仰が根強く残る国。大都市の台北市内にもいまだ無数の廟が点在し、自宅で神棚を祭っている人も多いんです。占いや風水文化も、人々の生活の中に根を張り、生き続けています」

 

そう話すのは、台湾に移住して17年になる日本人占い師・龍羽ワタナベさん。今、海外旅行先としてもっともアツい台湾。実は風水的にもいいスポットで、そこにいるだけで運気が上がり、幸せになれる土地だという。

 

「歴代の権力者たちは“風水のいい場所”に国の重要な施設や寺院などを建ててきました。台湾人に、いわゆるパワースポットに出かけているという意識はありません。でも、そういう場所には、自然と人が集まってくるものなのです」(龍羽さん・以下同)

 

風水のいい場所とはつまり、いい気のあふれる場所。人々は無意識のうちに、そのパワーを取り込んでいるのだ。そんな、台北にある“風水のいい場所”を龍羽さんが紹介。なかにはローカル住民しか知りえないレアスポットも!

 

【指南宮】台北随一の“風水のいい場所”

「指南宮は、120年以上の歴史を持つ、台湾道教の総本山。台湾の人々の信仰を集める“聖地”ともいえる場所です。私も3カ月に1回は通っています。いい気の集まる場所だから、いるだけでも気持ちがいい。陽の気が集まる午前中がおすすめです」

 

【月下老人(霞海城隍廟)】お祈りオリエンテーリング

「『霞海城隍廟』の月下老人(婚姻の神様)はパワーが強いといわれ、台湾中から良縁を求める男女が訪れるんです。成就したら、ぜひお礼参りを。台湾人は『喜餅(シーピン)』と呼ばれるクッキーをお供えします」

 

【士林官邸公園】元・蒋介石夫妻のプライベートガーデン

「植物が勢いよく育ち、生命力にあふれているのは、この敷地全体が風水に恵まれ、いい気に満ちた場所だからです。国家の元首が風水のいい場所に居を構えなければ、その国の繁栄はありません。台湾が半世紀の間にここまで大きな発展を遂げたのは、この場所のおかげかもしれませんね」

 

【剣潭山親山歩道】大地のパワーが噴き出す“龍穴”

「この地は、大地のパワーが噴き出す“龍穴”と呼ばれるエネルギースポット。日本統治時代は『台湾神宮』があった場所でした。その跡に有名ホテル「圓山大飯店」が建てられたのです。ホテル裏の遊歩道のあたりは、今でも最高にいい気を浴びられます」

 

【至善園】歩くだけで気力がみなぎる人工風水庭園

「庭園内の回廊は、気の通り道である龍脈に沿って続いています。歩いていれば、エネルギーが自然と体に流れ込んでくるでしょう」

 

【内洞瀑布】先住民・タイヤル族の故郷に落つる神聖な滝

「この滝は、自然の力をいただくのにぴったりのスポット。マイナスイオンの放出量は、台湾一といわれているんです。体内で山の息吹を浴びて、その力を実感しましょう」

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