玉木宏(34)が「家庭内カースト」最下位男? 西島秀俊(43)は不幸まみれに!?1月からスタートするドラマも、今をときめくイイ男が席巻! ただいつもと違うのは、彼らがこぞって“ダメな夫”を演じているところ。玉木、西島のほか、谷原章介(42)、反町隆史(41)も、み~んな、難アリな男に。
心理コンサルタントの晴香葉子さんは、このラインナップをみて次のように話す。
「彼らの演じる男性は、今の時代を反映しています。そう考えると、今期のドラマは、夫への接し方のいい教材になってくれそうです」
今回はドラマがスタートする前に、家庭環境、職業、性格設定から、登場するダメ夫を4つのタイプに分類。それぞれの特徴と接し方を晴香さんに解説してもらった。さて、あなたの夫はどのタイプ?
まずは経済力も低く、コミュニケーションも不器用な〈不幸グセ〉タイプ。昔から日本人男性の多数派だそう。
「真面目で優しいのに、感情表現が下手で、言葉足らずのために奥さんに理解されにくい、そんな負のスパイラルに陥っているタイプです」
『流星ワゴン』(TBS系)では、西島秀俊がリストラされてしまう会社員を演じる。問題を一人で抱え込んでしまう不幸グセ夫は、妻がそっと見守ることが必要だそう。
「夫が一人で何かを抱え込んでいないか気遣いましょう。『大丈夫?』と、ひと声かけます。でも、根掘り葉掘りは聞かないこと。奥さんは自分が穏やかに明るくふるまえるよう、自分一人でも楽しめる趣味を持ちましょう」
妻がプランをたてて一緒に出かけることも効果的だそう。
「日帰りのバス旅行でもいいですね。カギは奥さんが率先して行うこと!そして夫を連れ出します。無表情に見えても実は楽しんでいる夫に気づくはず。ご主人がもたらしてくれる小さな当たり前の幸せを再発見してください」
続いて、お金はないが人との交流は上手い〈アウトロー〉タイプ。
「これは、いわゆるダメンズ。女性がついつい尽くしてしまう男性です。女性としては、一緒に夢を見られると感じ、応援したくなる。でも、うまくいかないと、プイっと逃げだしてしまいます。状況が悪くなったときに彼を慰めてもダメ。女性がヘトヘトに疲れるだけです」
新ドラマでは、『限界集落株式会社』(NHK)の主人公(反町隆史)がこれにあたる。このタイプの夫には、妻が安定を確保することが大切だという。
「この夫の収入の増減に一喜一憂して、振り回されないように、奥さんがパートでもいいので職を持ち、安定した収入を得るようにしましょう。仕事がうまくいったときは褒めてあげて、失敗しても責めないように。ヒヤヒヤさせられることも多い反面、人生を楽しませてくれるタイプでもあります」
経済力はあるが、コミュニケーション能力が低い〈こじらせ〉タイプ夫は、若い世代に急増中だという。『残念な夫。』(フジテレビ系)の主人公(玉木宏)がこのタイプだそう。
「『妻の手助けをしている自分は理想の夫だ』と、夫は思っていますが、共感性の欠如から、奥さんのしてほしいことがわからない。『お母さん、なんでこんな人と結婚したの?』と子供から言われたり、お父さんが帰宅すると『クサイ!』と家族に言われるなど、家庭内カーストも落ちていきます」
このタイプは、特に上手に立てるのがポイント。
「夫には、家庭内で彼の得意なことを役割として任せましょう。車の運転、お風呂掃除、買い物、何でもいいです。自分の2番手ではなく、“お父さんが一番になれるもの”を受け持ってもらいます。そしてこまめに、『お父さん、運転上手だね』など、リスペクトの言葉を伝えます」
最後に、経済力もコミュニケーション能力も高い〈ハイリスク〉夫。これに該当する、『警部補・杉山真太郎~吉祥寺署事件ファイル』(TBS系)の谷原章介演じる刑事は、収入も安定し、一見ダメには思えないが……。
「何でも器用にこなせる反面、究極に疲弊すると、パーンとキレて、仕事か家庭かどちらかだけになってしまいます。頑張りすぎて体を壊したり、ストレスからうつ病にもなりやすいリスクがあります。日々の疲れを癒す『お疲れさま』のひと言、夕飯にビールを出してあげたり、肩をもんだりとした、ちょっとしたことの積み重ねを大切に。
ソファで寝ていても小言は言わずに、毛布をかけてあげましょう。家族みんなで頼ることがエネルギーになりますが、プレッシャーをかけないように注意!」
ほかの登場人物とのやり取りから、ふだんの自分を客観的に振り返ってみれば、新たな発見につながるかも。ドラマを楽しんで実生活にも役に立てちゃおう!ひとつ、「うちのダンナはイケメンじゃないし……」は禁句です!