皇室の将来までも左右しかねない憲法改正の気運、そして天皇陛下の「生前退位」のご意向。東宮家の長女・愛子さまのご成長はもちろん、独身の女性皇族たちの今後とお立場が、いま注目されている−−。
昨年12月、紀子さまと臨席された全日本ろうあ連盟主催の「情報アクセシビリティ・フォーラム」以来、公の場でのご公務の姿が見られなくなった佳子さま。皇室担当記者が近況を語る。
「今年に入ってからは勉強を最優先にされています。国際基督大学(ICU)では課題やレポートが多く、勉強以外の時間がまったくないほどだそうです。ただ、6月末からは夏休みに入られています。せめて昨年にお務めになったご公務だけでもと思ったのですが、お出ましのご予定は発表されていません」
大学1年生の昨夏、7月17日には秋篠宮ご夫妻と「はがきで綴る、戦争の記憶−千の証言展」に、同25日は全日本高等学校馬術競技大会の開会式に出席し、式典で初めてのスピーチをされた。
「出迎えの園児に『今日は暑い中、集まってくれてありがとうございます』と気づかいをお見せになり、佳子さまのやさしさが伝わりました。でも、今年はなぜか秋篠宮さまお1人で出席のご予定です」
皇室ジャーナリストも首をかしげる。
「昨年の佳子さまの輝きはどうしてしまったのでしょう。もしスピーチが大変なのであれば、それはお父さまに任せて、同行されるだけでも……。この夏、秋篠宮さまにはタイご訪問の予定があります。これも佳子さまのご同行が期待されましたが、結局お1人で行かれるそうです。タイは佳子さまが初めて行かれた外国(’03年)で、国王王妃両陛下にも謁見された縁の深い国だったのですが。佳子さまのおかげで、若い世代にも皇室への関心が高まっていたので、お出ましがないのは残念ですね。ICUは英語のレベルがかなり高いそうですが、落第点を取る可能性でもあるというのでしょうか?」
宮内庁関係者は“佳子さまフィーバー”の過熱が原因と考えている。
「逮捕者も出ていますから、秋篠宮ご夫妻が安全を考慮して、ご公務を控えられていると聞きます」
ベテランの皇室ジャーナリストが語る。
「女性宮家創設のためには、女性皇族の方々ご自身がしっかりとご公務で“存在感”を示して、世論を味方につけることも必要です。ただ佳子さまは成年皇族になられたばかりですし、まだ学生です。いまは教養を身につけて将来に備えるべきときでしょう。もしかしたら、昨年、国民とふれあう機会を得て、改めて“準備”が必要だとお考えになったのかもしれません」