長崎県に生まれ、看板店、ちり紙交換、ダスキン配達などの職業を経て33歳で漫画家になった蛭子能収(67)。これまで人から相談を受けたことは皆無だったという彼が、本誌読者からの相談に答える!
【Q】「あがり性で、緊張した場面になると思うように言葉が出なくて失敗ばかり。今度、重要な会議に出ますが、自信がまったくありません。蛭子さんはどうやって克服していますか?」(ふっゆ〜なさん・27・会社員・神奈川県)
【A】「人からどう思われるかなんてどうでもいい」(蛭子能収)
テレビに出るときは、今でも緊張してうまく言葉が出てこないオレに相談しますかね。しかもオレは、張り詰める場面ほど笑っちゃうんです。
この前も、坂上忍さんが、前のマネージャーが若くして亡くなった武井壮さんのお兄さんだったという感動話をしているときに、ゲラゲラ笑ってしまったんですよね。
笑ってはいけないシーンにいる自分が滑稽なだけですが、知人の葬式でも笑ってしまい、連れ出されたことが何度もあります。
だから、最近は葬式には行かないようにしているんですが、緊張してうまくいかないのも個性だと思えばいいんですよ。恥をかいたっていいじゃないですか、人からどう思われようと。
それにある程度、緊張感があったほうが、いい仕事ができるもの。オレも締切りが過ぎて、編集者が怒っているぐらいのほうが、いいマンガが描けるんです。
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