三井住友銀行は6月3日、3年固定に限って、金利0.6パーセントの住宅ローンを販売しました。現在の同行の住宅ローンと比べ金利が約1パーセントも低いローンです。しかも給与振込みなどの諸条件がありません。三菱東京UFJ銀行でも同様のローンが発売されました。何か落とし穴がありそうで不安になります。そこで経済ジャーナリストの荻原博子さんに、この超低金利住宅ローンについて聞きました。
「ここで気をつけたいのは、0.6パーセント固定金利の適用期間が3年だということ。つまり、3年過ぎれば銀行の通常ローンに切り替えねばならず、金利が上がるのは必死です。4年目には返済額が上がることを念頭に置き、準備しておきましょう」
たとえば3千万円を35年ローンで借りた場合、金利0.6パーセントの当初3年間は月々7万9千208円の返済。3年経過後、変動金利か固定金利かを選び、そのときの金利状況により以降の返済額が変わる。金利が現状と同じでも返済額は約1万円増え、金利上昇が起これば当初より約2万円が増えることになることが予想される。
「もし、このローンを組むならまず、低金利の3年間はしっかりと貯金。そして、100万円貯まったら繰り上げ返済です。そうして元金を減らすことができれ
ば、金利上昇の影響も小さくなります。それでも『このローンがあるうちに家を買おう』と急ぐのは危険です。返済計画をしっかり立て、住宅物件もよく検討してください」
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