「お金というものは、水とよく似ています。滞っていたら淀んでしまうし、流れが速すぎると自分も流されてしまいます。常にせせらぎのように清く流れていくことが大切なのです」

 

そう話すのはスピリチュアリストの江原啓之さん。日本では昔からお金のことを語ることは、ある意味タブー視されてきた。江原さんは、お金儲けは卑しく、清貧美徳が尊いとする風潮に以前から一石を投じたいと考えていたという。その思いもあり、このほど、英国で話題を呼んだマリー=クレール・カーライル氏の著書『「かわいそうな私」とさようなら! お金はこうして引き寄せる』(日本文芸社刊)の監訳を担当した。

 

「お金のことについて語ること、向き合うことはお金を大切にすることにつながります。ですからお金と向き合うことは、豊かな人生を送るうえでは避けられないと思います。お金は“労働の子ども”のような存在ですが、楽をして得たお金は淀んでいて、失うのも早いのです」(江原さん・以下同)

 

では、どうしたらお金とよりよく付き合うことができるのか、お金を引き寄せる自分になれるのか、またそれをどう人生に生かしていくのかーー。

 

「お金を持っている人をねたんだり、お金に罪悪感を持ってしまうのはなぜでしょう。そうしたネガティブな思いでいる以上、負のオーラを発してしまいお金に縁はありません。そうした“かわいそうな私”とさようならしなければお金はめぐってきません」

 

そこで、江原さんが“あなたのお金に対する意識がわかる”チェックリストを作成してくれた。あてはまる数で、あなたのお金に対する意識がわかる。

 

【目的があってお金を貯めている】

【いまの仕事(生活)が好き】

【金銭面でのトラブルも成果も自分がしてきたことの結果だと思う】

【コップに水が半分入っていたら「もう半分しかない」ではなく、「まだ半分もある」と思う】

【金銭面でのトラブルは苦にならず、むしろ大事な人生経験だと思う】

【社会や経済のニュースに関心を向け、自分の視点や問題意識でとらえる】

【成功した人を見ると「すごく努力したんだろう」と思う】

【結婚式などのご祝儀を包む際「もったいない」と思わず、快く出せる】

 

7個以上「お金の使い方をきちんと考え、使い道もわかっている人です。お金に対してネガティブな思いはないので、これからもお金を得たら、自分の人生を豊かにするため、そして周りや、困っている人のためにも役立てることをいっそう考えてみてください」

 

4〜6個「振り返ってみてください。無意識の中で他人と自分を比較して、豊かにしている人をねたむ気持ち、暗い感情を抱いてはいませんか。人生にとって必要なものを選び抜くこと、人の成功を認める心を持つことが、かわいそうな自分にさようならできるコツです。お金と向き合ううえでも、考え方を切り替えることが先決です」

 

3個以下「常にお金に対する罪悪感があります。かわいそうな自分が常にいませんか?お金を持っていたり、豊かな人への反発や、嫌悪感がありませんか。お金儲けは汚いことではありません。その人たちは、まっとうに働いてお金を得て人生を謳歌しています。努力が実っていまがあるのだと肯定する気持ちも忘れずに。ネガティブな想念ではお金を引き寄せることはできません」

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