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もうすぐ12月。ボーナスを心待ちにしている方も多いのではないでしょうか。今回は、まとまった資金を上手に増やすための、お得な定期預金をご紹介します」

 

こう話すのは、経済ジャーナリストの荻原博子さん。待ちに待ったボーナスの季節。荻原さんは、ボーナスを預金するなら、0.1%でもお得な銀行に預けることを勧める。では、お得な定期預金にはどんなものがあるのか。荻原さんが解説してくれた。

 

「まずは静岡銀行インターネット支店の『ウルトラ金利』。10万円以上の預け入れで、6カ月ものの金利は0.3%、1年ものは0.22%です。一般的な定期預金金利0.01%と比べると、かなり高金利です。また、楽天銀行の円定期預金は今、『冬のボーナスキャンペーン』を行っています。来年1月15日までに1000円以上預けると、1年ものの金利が0.12%になります」(荻原さん・以下同)

 

高金利商品は、実店舗を持たないインターネット専業銀行や、地方銀行などのインターネット支店でよく実施されている。全国どこからでも口座開設できるメリットがあるが、一方で「インターネットは苦手」という人もいる。

 

「そんな方にも扱いやすいのは、大阪シティ信用金庫の『夢ふくらむ支店』です。すべての取引を電話で行い、引き出し金額などは電話のプッシュボタンで操作します。夢ふくらむ支店のプラス金利つき定期預金『夢プレミアム』は、1年ものの金利が、店頭金利(現在は0.01%)+0.35%です。預け入れは100万円~と少しハードルが高いのですが、1年を過ぎ継続更新しても、同じ優遇金利のままです。高金利が長く続くメリットは大きいと思います」

 

反対に、「注意してほしいのは、1%や0.5%といった高金利を打ち出す定期預金です」と荻原さん。

 

「よく見ると『3カ月もの』と書かれていませんか。たとえば、100万円預けて金利が1%なら、利息は1万円と考えがちですが、実はそうではありません。3カ月ものの場合、1%の金利が適用されるのは最初の3カ月だけ。3カ月間の利息は約2500円で、その後は通常の定期預金金利に戻ります。高金利でも短期間だとお得にならないことも。自分で電卓をたたいて、確かめてください」

 

また、飛びぬけた高金利商品には、「定期預金+外貨預金セット」などもある。

 

「定期預金の高金利に釣られると、手数料などがかさむ投資商品を買ってしまうことになりかねません。高金利商品には何か“からくり”がないか、見抜く目を持ちましょう」

 

いっぽうで、金利ではなくプレゼントをつけることで、お得感を演出する定期預金も。

 

「スルガ銀行の『ジャンボ宝くじ付き定期預金』は、たとえば100万円を預け入れると、5枚の宝くじが年2回送られてきます。’99年の取り扱い開始以来、1億円以上の当選者が11人。これまでに10万円以上当選した方は、約1,500人にのぼります。リスクなしで一攫千金の夢を見たいという方には最適だと思います」

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