「宮中祭祀」の「恒例祭祀」の種類

 

宮中で行われているお祀りには下記の種類があります。

天皇陛下が自ら祭典を執り行われる「大祭」

掌典長が祭典を行い、天皇陛下は拝礼される「小祭」

その他の祭儀があります。

 

それでは一年の中で、どんなお祀りがおこなわれているのでしょうか。

それを見てみましょう。

 

四方拝

しほうはい

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元旦の夜明け前

元旦、天皇陛下が神嘉殿の前庭で、伊勢の神宮および、四方の神々をご遥拝になり

、その年の五穀豊穣と国家・国民の安寧をご祈念される年中最初の行事です。

元旦の早朝5時半。稜綺殿で黄櫨染の装束をお召しになった天皇陛下がおこなわれる祭儀。

平安初期より始められたのではないかと言われている。

この祭典は天皇陛下お一人でおこなわれ、お代行ができない重大な儀礼です!!!

歳旦祭

さいたんさい

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小祭

元旦の早朝に、賢所、皇霊殿、神殿の宮中三殿でおこなわれる年始の祭典。

上記の「四方拝」ののち、おこなわれる。

天皇陛下が東側の神殿を進まれるころ、空が白みはじめるといわれる。

元始祭

げんしさい

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大祭

お年始にあたり皇位の元祖と由来とを祝し、国家国民の繁栄を、宮中三殿でご祈念される。

奏事始

そうじはじめ

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掌展長が、お年始にあたり、天皇陛下に、伊勢の神宮、皇室の祭祀について奏する式。

昭和天皇祭

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大祭

昭和天皇の崩御相当日に、皇霊殿にて斎行される祭典。

陵所武蔵野陵においてもおこなわれる、

孝明天皇例祭

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小祭

孝明天皇の崩御相当日に、皇霊殿にて斎行される祭典。

陵所後月輪東山陵においても祭典がある。

この祭典は小祭ではありますが、天皇陛下をはじめ、皇后陛下、皇太子妃殿下、皇族方もおでましになるそうです。

 

 

一年の始まりとはいえ、1月だけでもこれだけの「宮中祭祀」がおこなわれれいます。天皇陛下が祭祀を執り行われている祭典も多いですね。

祭典にご奉仕されることは、ご公務の一つに過ぎません。

ほかには、行幸啓や国際親善、そして新年には祝賀や一般参賀がありますし、歌会や、外国の方を招いての晩餐もありますよね。拝謁、園遊会、勲章親授式など、本当に超ご多忙な中でも、受け継がれてきた「宮中祭祀」を大切にされているといいます。

祭典をご奉仕するには体力必要ですし、ご高齢の天皇陛下や皇后美智子様のお身体の負担はどれほどのものかと、想像するだけでも、頭が下がる思いです。

 

次回は2月以降の「祭典」をご紹介しますね。

 

 

プロフィール

image川村一代
「女性自身」記者として活動の傍ら代替療法と「癒し」をテーマに
ヒーリング特集を執筆。
2001年『myselfhelp 困ったときに読んでみて』(愛育社刊)を上梓。
2003年、國學院大學神道文化学部入学。専攻は神道と宗教学とスピリチュアリティ。同年米国のヒーリング単科大学BBSH(Barbara Brennan School Of Healing)入学。
2007年3月國學院大學卒業。神職資格授与。6月BBSH卒業。
現在は記者活動と、高知県の権禰宜を務めている。

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