次々と悪材料が飛び出し低迷基調にある韓国経済。だが、そんななかでもスターたちの間で不動産投資がブームだという。
たとえば先日、女優のイ・ナヨン(36)と結婚したウォンビン(37)。日本では韓流ブームの立役者で四天王とも言われた彼だが、今年6月には朝鮮日報で「不動産投資によって1年間で19億ウォン(約2億円)の利益を上げた“財テク王”」と報じられた。
またクォン・サンウ(38)は13年に城南市で地下1階地上6階のビルを建設し、その相場は約230億ウォン(約25億円)とも言われている。昨年も地下1階地上4階の建物を購入し、今年5月にも城東区近くに約80億ウォン(約9億円)の敷地を購入。不動産業者によると、この一帯は商業化が見込まれており、さらなる価格上昇が見込まれているという。
さらにチャン・グンソク(27)も今年1月、三成洞に213億ウォン(約23億円)のビルを購入したと報じられ、所属事務所もビル購入の事実を認めている。その後、3月に地下鉄9号線が開通したことで価格はさらに高まっており、芸能界最年少のスゴ腕投資家とも評されているという。
ほかにも、ヒョンビン(32)が昨年1月に清潭洞に48億ウォン(約5億円)で購入したビルを新築し、100億ウォン(約11億円)円の相場差益を生み出したとされている。アーティストでもSUPER JUNIORのイェソン(30)は約10億ウォン(約1億円)の建物を1年半後にほぼ倍額で売却。KARAのハラ(24)も約10億ウォンの建物を2年後に売却し、約5億ウォン(約5千万円)の利ザヤを得たと言われている。
なぜ経済が不安定ななか、スターたちはこれほど不動産財テクに熱を上げ、さらに莫大な利益を生み出すことができているのか。韓国芸能関係者はこう語る。
「まず芸能人は収入が不安定なので、賃貸などに出せば固定収入が得られるという考えが前提としてあります。低い金利で担保融資を得られるため、負担が少なく感じられることも大きいでしょう。そして最も重要なのは“芸能人プレミア”。彼らが不動産を購入するとニュースなど大きく報じられ“スターが買ったビル”として価値が上がる傾向にあるのです。こうしたオイシイ理由が広まったことで、一挙にブームになっているようです」
とはいえ不動産市場が崩れれば、大きな損失を生み出してしまうのが投資というもの。安易にブームに乗るのではなく、くれぐれも慎重になってほしい。