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「原作を読んでいて、映像で残るべき作品だと思ったし、自分も何らかの形で参加したい、と思っていたので、オファーをいただいたときには、運命めいたものを感じました。監督から『フィクションやドキュメンタリーでなく、映画でやる以上は、見る人に希望を与えられたり、誰かの役に立てるものを描くのが使命』、と言われて深く賛同しました。撮影現場の熱量は、生半可なものではなかったです」

 

瑛太(35)とのW主演映画『友罪』(5月25日公開)の撮影をそう振り返る生田斗真(33)。生田演じる主人公・益田純一は、同じ町工場で働く鈴木(瑛太)と心を通わせるようになるが、やがて鈴木が17年前の凶悪事件の犯人“元少年A”だったことを知る。それがきっかけで益田自身も、学生のころに犯してしまった罪と向き合うことになり、激しく葛藤していく。

 

重厚なテーマを前に、撮影中はオンとオフの境目がわからなくなるほど、常に張りつめたものがあったという。

 

「自分に問いかけることも多かったですね。人と人とは長い時間をかけなくても、つながる瞬間がある。益田と鈴木のように、お互い罪を背負っていて、許してほしいし、許してあげたい、という気持ちになるような出会いというものもありえるんだろうなと」

 

生田自身にとっての、友達の定義とは?

 

「友達って自分の合わせ鏡みたいなところがあって、似た者同士が集まる気がします。今回共演した瑛太に関しては、常に自分に満足していなくて、枯渇しているような男でずっとギラギラしてる。彼に会うと『いかんいかん、俺は落ち着こうとしていた!』って気づかせてくれる。ちゃんと心がつなげる関係になるのって、本当の刺激をもらえるくらいにならないとダメなのかな、と思いますね」

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