時折強い風に吹かれながら、午後から登校する児童ら=2日、那覇市内 画像を見る

 

台風7号で2日、沖縄本島地方は午前10時30分ごろに暴風警報解除となり、小中高校では「休校」と「時差登校」の判断が分かれた。時差登校とした学校も登校時間が「警報解除から1時間後」「午後1時から」など対応はまちまち。保護者らは警報解除の時間を気にして、午前中から頻繁にニュースを確認した。「子どもたちの登校はどうなるんだろう」と気をもむ声が聞かれた。

 

中城村は「警報の解除が正午ごろになりそうだったので、早い段階で校長と協議し、休校を決めた」という。混乱を避けるために村で統一して早めの判断を出した。市町村として全学校同一の判断を出す所が多かった一方、那覇市では学校が独自に判断した。53校中小学校21校、中学校4校が休校になったが、ほかは時差登校になり、登校時間は学校ごとに異なった。

 

警報解除から1時間後の午前11時半の登校、午後1時半に下校になった小学校もあった。小学3年と5年の子どもを迎えた30代の女性は「登校した時間はまだ風も強かった。安全面は大丈夫だったのか。近隣の学校は休校と聞いている中でなかなか決まらず、不安だった。基準を設けた方がいいのではないか」と話した。

 

子どもが通う学校が午後1時半からの登校となり、学校に送り届けた平良慶子さん(47)は「(登校時間の対応は)事前に学校から知らされていたので混乱はなかった。解除になる時間が気になり、ネットを見ていた」と話した。

 

県教育委員会は「暴風警報の発令中は休校、解除後は各校の判断」だとして、2日早朝にテレビなどで周知を図った。県教委は警報解除後の判断について、各校や地域事情もあるため「一律の指導は難しい」との見解を示している。

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