歌手で俳優の星野源(37)が8月24日、NHK総合『あさイチ』内のコーナー「プレミアムトーク」に出演。自身が主題歌を担当するNHK連続テレビ小説『半分、青い。』の好きなシーンについて語り、話題を呼んでいる。
星野が好きなシーン・共感したシーンとして選んだのは、永野芽郁(18)演じる主人公・鈴愛の漫画家時代の1コマ。漫画家としてのキャリアが行き詰まった鈴愛が、親友のユーコに「私はこの夏で28だ!でも結婚もしてない、恋人もいない、漫画もどん詰まり!結婚もして子どももいてお金があるユーコに何が分かる!私は……私には何もない!」と感情を爆発させるシーンだ。
放送当初、「朝からしんどい」「周りが結婚してるしかなり心に来る」と心に突き刺さった視聴者が続出。いっぽうで「28なんて若いしまだやれるだろ」、「生きる道なんて沢山あるのを間違いだと言われてるみたい」など反論の声も上がるなど、賛否両論となっていた。
「いつ見ても泣きそうになる」というほどにこのシーンに共感したという星野。その理由について、こう語っている。
「好きなものを仕事にしたりとかものを作る仕事をしたりとかしている人たちが、たぶんみんなが抱えているであろう不安とか恐怖とか怒りとか。全部背負って(永野)芽郁ちゃんが、鈴愛が表現してくれているような感じがした」
さらに自身も「好きなものを仕事できたすごく幸せな人間」としたうえで、「仕事を楽しいと思いつつ、怖さが無限大にたまっていくというか……」と作り手特有の“恐怖”を抱えていると明かしていた。
この発言に対してTwitterを中心に《源さんも同じ気持ちを感じていたことがすごく嬉しくて勇気がでた 賛否両論の激しい場面だっただけに救われた》《やはりめいちゃんはすごいなぁ。そしておげんさんがこのシーンを好きな理由がまた胸につまるわ。》と感動の声があがり、「#あさイチ」がトレンド入り。
さらに『ホタルノヒカリ』などで知られる漫画家のひうらさとる氏も自身のTwitterで《星野源さんの解説でわかった!鈴愛は挫折した側で私たちは仕事に出来た側なのになぜこんな心震えるのかと思ったけど、やっぱり作品が出来て評価されるまで毎回毎回この回のような状態だからなんだな…》と納得の声を上げていた。
最終回まで残り約1カ月となった本作。今後はどんな“心に突き刺さる”名シーン、名演技が飛び出すのか、目が離せない。